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ゲンロン5 幽霊的身体

ゲンロン5 幽霊的身体

ゲンロン5 幽霊的身体

作家
東浩紀
鈴木忠志
大澤真幸
佐々木敦
梅沢和木
金森穣
鴻英良
木ノ下裕一
福嶋亮大
渡邉大輔
飴屋法水
フレドリック・ジェイムソン
ヴァレリー・ポドロガ
プラープダー・ユン
黒瀬陽平
速水健朗
井出明
高間響
ウラジーミル・ミロノフ
エレーナ・ペトロフスカヤ
オレグ・アロンソン
アンドレイ・パラモノフ
ジョナサン・フラットリー
ピーター・フィッティング
福冨渉
安天
辻田真佐憲
上田洋子
出版社
株式会社ゲンロン
発売日
2017-06-24
ISBN
9784907188214
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ゲンロン5 幽霊的身体 / 感想・レビュー

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ころこ

日本の身体には余韻が残る。歌舞伎、能をはじめとした日本の演劇は、幽霊を表現しているといえます。鈴木忠志のインタビューでは、その身体的表現として摺り足は、日本の生活が地面と接して裸足でいるからだという考察をしています。重心が下にあるのは、剣道、柔道、空手、相撲などの日本発祥の格闘技でも同様です。幽霊的身体を特集した本誌は、利賀セミナーをはじめ木下歌舞伎など、日本の問題の中で特に古くからある論点と相性が良く、議論に馴染んでいる分だけ読み易いと思いました。死者と生者の間にある幽霊は、3.11の問題でもあります。

2017/09/25

おっとー

幽霊が見えたときに批評が起動する。特集の利賀村での演劇セミナーでは、幽霊的身体になる方法のヒントが提示される。指先の触覚から、足元から、人間としての身体を見直し、不気味で幽霊的な振る舞いを探る。もともと人間は何かを演じている。そもそも名前を与えられている時点で、その名前の人間を演じているのだ。純粋なアイデンティティも純粋な他者も存在しない。全ては間にある幽霊なのだ。そして批評もまた幽霊的でなければならない。見えないものを見えるように、見えるものを見えないようにする、それこそが批評の役割といえる。

2017/09/30

ルンブマ

《いまここに見えるものでありながら、同時に見えないものを演じる》という、演劇の二重性。一方で、フロイトは「ヒステリー症者の空想と両性具有に対するその関係」というテクストにおいて、《いまここに1つの見えるものでありながら、同時にもう1つの見えるものを演じようとしてしまう》ヒステリー症者の二重性について語っている。前者はon/offの同時性を、後者はon/on'の同時性と関連するわけだが、この違いはなんなのだろうか?(少し安直だが、off/off'の同時性を演じることは可能か?というのも考えた。)

2021/04/30

ああ無情

デリダの幽霊という概念からここまで人が集い話が展開するとは。圧倒的におもしろかった。

2017/07/30

mirie0908

「西洋の演劇は上に、アジアの演劇は地面に」というがおもしろい。『ユートピアと弁証法』こんな欧米とロシアの現代思想の歴史があったとは知らなかった。次号からのロシア現代思想の連載もたのしみ。

2017/06/27

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