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ゲンロン14

ゲンロン14

ゲンロン14

作家
東浩紀
浦沢直樹
さやわか
荒俣宏
鹿島茂
ユク・ホイ
梅津 庸一
小松理虔
櫻間瑞希
田中功起
松下隆志
櫻木みわ
辻田真佐憲
豊田有
松山 洋平
山森 みか
上田洋子
出版社
ゲンロン
発売日
2023-03-28
ISBN
9784907188481
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ゲンロン14 / 感想・レビュー

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ころこ

今年からサイクルが半年に戻った。この位の薄さがちょうど読み易い。『声と戦争』ベトナム戦争に関する体験が冒頭と結末にあり、自分に根差した位置から考えることを促している。学者、評論家をはじめとした言論人にも同じことがいえる。憲法議論やウクライナ戦争があり、政治化することで類型化した意見になりがちな風潮があるが、ベトナム戦争当時のジャーナリストが20代30代と若く、そこで生活して家族も出来たりすると、簡単に正義か不正義かという判断にならないことが論じられている。多様な言説とはその人なりの遠近感を認め合うことだ。

2023/04/04

原玉幸子

コンセプトは知的総合雑誌とでも言えばいいでしょう。東が「ゲンロンカフェ」初め「好きな題材を好きなだけ、話す、書く、編集する」といった風ですが、その題材其々が結構深い。好事家とでも形容すればいい? 感想ではなく題材のメモになりますが、芸術、コレクション、戦争、ロシア、漫画(と作品理念)、(ベニガオ)サル学、原発、モスリム…… (年2回発刊でも)定期購読して自身の血肉にするだけの、時間と知力・体力が、私には無い。自身の「知的怠慢」への批判と、自身が積み上げて来た知肉への自信はどこに行った?(◎2023年・秋)

2023/10/20

walkalong621

歳を重ねるということは自身の凡庸さとの戦いだ。ガツンと来る話はなかったが、印象的なエピソードが沢山あった。冒頭の対談、荒俣宏の博識に圧倒される。戦場で日本兵が書いた日記の話(作戦が全部書かれている)、マリリン・モンローのスカートが風で捲れるシーンの元ネタの話など、面白い話ばかり。沖縄・東京冬日記は、エチオピア正教徒の女性の言葉が胸に残る。心をカームにするために断食をする。ロシアの反戦アクティビズムについての上田さんの論考。地面に書かれた落書き。「パパはいる?もうすぐいなくなるよ」。

2023/05/21

sucksuckhello

梅津庸一さんの陶芸に関するエッセイ、ロシアのウクライナ侵攻に関しての特集『斜めから見る戦争』が良かった。

2023/05/31

なをみん

年2回発売になって昨年3月発売の号にやっと手をつけた。「子供のころは本のなかにすべての秘密があると思っていました。」という荒俣宏のセリフはホントにそうで読書メーターの感想用にメモしてしまいました。今号も戦争の話とか陶芸の話とかロシアとウクライナとかユダヤとイスラムとベニオナガザルとか、そんな今知りたい考えたい読んでよかった話満載でした。

2024/05/08

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