ナショナリズムの誘惑
ナショナリズムの誘惑 / 感想・レビュー
Taq Asaq
見よ、このアクの強い表紙。もっと何とかならなかったのか。キングクリムゾンのかの有名なアルバムをジャケ買いした中学時代以来の衝撃だぜ。これもジャケ買いみたいなもんだ。ユーゴ内戦を取材した木村氏、伝説の「東京ガガガ」を主導した園氏、在特会を追い続ける(追い回し続ける)安田氏が、それぞれのフィールドから、ナショナリズムの虚構を語る。決して過激ではないし、地に足のついた極めてまっとうな内容。東京ガガガの頃、俺は地元で思春期まっただ中。もしこの活動を知っていたら、ここでこうしていただろうか。なんて思ったりもした。
2013/07/04
ポチ
旧ユーゴスラビアの崩壊について触れている点がとくに秀逸。長年、見事に融和していた多民族国家ユーゴスラビアがあっという間に崩壊し「民族浄化」の名の下で蛮行が行われる。東京ガガガの「BAD FILM」、今こそ公開して欲しい。2013年出版。この本は今だからマジでマジで読んでほしいです。著者たちの予見・不安視していた出来事が次々、現実のものとなっています
2019/08/11
まるこ
今をとても冷静に考えている印象でした。ナショナリズム、排他主義、ネトウヨなど、このモヤモヤしたよくわからない気持ちが少しスッキリしたかなー。園さんのBADFILM観たいー!
2014/02/22
法水
木村元彦さん、園子温監督、安田浩一さんによる鼎談と、それぞれのインタビューで構成。表紙には「取扱注意!」、前小口(外の裁断面)には「WARNING!」の文字が浮かび上がるが、それほど過激なことを言っているわけではなく至極まとも。園子温監督の『BAD FILM』を早く観なくちゃ…。
2013/07/10
toshokan-no-hito
壮観なジャケットである。アクだらけ爽やかさのカケラもない暑苦しいジャケットである。そして内容も負けずに熱い。クールに燃えている。レイシズム、民族紛争、ナショナリズム、、、表現方法こそ違えど、時代をクールに見つめ、そして熱く語らずにはいられない三人の表現者たち。1990年代、私は個人的な事情により鬱屈し屈託していたが、そのときかれらに出会っていたらどうなっていただろう。しかし過去は過去、現在は現在だ。私は前を向いて歩くぞ。
2013/07/09
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