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教育鼎談

教育鼎談

教育鼎談

作家
内田樹
寺脇 研
前川喜平
出版社
ミツイパブリッシング
発売日
2022-04-27
ISBN
9784907364250
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教育鼎談 / 感想・レビュー

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りょうみや

内田樹氏と文部省出身の二人との教育対談。お役人の方らしく学校制度の裏側の他では知り得ない話題が豊富。教育と制度、自由主義との関連など改めて考えさせられる。一番おもしろかったのは最初のゆとり教育の内容。今でこそ叩かれまくっているゆとり教育だけど、元々は学校独自の授業やカリキュラムの自由設計を可能にするなど表面的なイメージとだいぶ違うことが分かる。

2022/08/07

yoneyama

内田氏の話はいつもの安定の話なのですが、1970年代なかばに文部省に入省した官僚二人の歴史的経緯を踏まえた省内目線や、省内で激論があった事情などが知れて、益々「どうすりゃ良かったんだろうなあ」という気持ちになる。人口サイズ1億人は世界でも最大規模で、全員に同意を得るのは難との話に「そうだろうよなあ」と思う。2013年頃以降の流れは10年間ひどかった。変わってほしいと思う。所轄庁と監督庁の違いを初めて知る。森友と加計学園と学術会議干渉がどうひどい話か裏からも理解した。高校を核に地域を作る話、記憶したい。

2022/07/20

amanon

何かにつけ否定的な評価を下されやすい「ゆとり教育」が実は子供の多様性を確保する画期的な試みだったという事実に驚き。また、日教組や左翼リベラルが、そうした新たな試みにダメ出しをしてきたという事実は、重く受け止めるべき。それはともかくとして、日本の教育には今も戦前の軍国主義教育が強く根付いていると感じてきたが、そのことを改めて痛感。今も体育教師が幅を利かせていたり、部活動における勝利至上主義が蔓延っているという事実からしても明らか。第二次安倍政権以降著しい右傾化の中で、教育の多様性確保の可能性はいかに…

2022/12/10

ひさちゃん

この本を読む前に、本書発刊を記念して?の3人の対談をYouTubeで先に視聴。多くは寺脇さんが語っておられるのだけど、前川さんの補足というか細やかに論を語られる姿と、時にぐっと突っ込む内田さんの話が面白かった。頭にその3人が語る像を残し読了。どの章も共感することやはっと気づかされることが多く、最後まで惹き付けられながら読んだ。個人的には「③学術は公共のもの」と「④自由化のもとで起きていること」が心に残る。自分の頭で深く考えなければいけない。気づいたら絡め捕られていた、とならないようにしなければと思った。

2022/08/22

Asakura Arata

お役所の人は、役職や位を意識するよなあ。移動が多いから仕方がないか。学校のシステムに期待をするところもあるみたいだが、今の学校の完全治外法権状態を変えていかないとなあ。

2023/09/01

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