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松尾潔のメロウな日々

松尾潔のメロウな日々

松尾潔のメロウな日々

作家
松尾 潔
山下達郎
出版社
スペースシャワーネットワーク
発売日
2014-05-30
ISBN
9784907435035
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松尾潔のメロウな日々 / 感想・レビュー

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半きち

傑出したブラック・ミュージックのライターであった著者が、なぜ日本のシーンの現状を憂え、そしてそれを変えるべくプロデュース業を始めるに至ったのか?その前夜、精力的に取材活動を行っていた'90年代米R&Bシーンを回顧しつつ、行間からその真相に迫っていくような本。超大物アーチストの名がふんだんに出てくるものの、相手と真摯かつ対等な立場で接するスタンスゆえ、嫌味を全く感じさせない。そんなところにも著者の知性と人柄を察することができた。

2014/07/31

Ichishi Iida

すばらしい本だった。JBとクインシー・ジョーンズに対して行ったインタビューが氏の人生に影響を与えたことが書かれている。そのやりとりを読んだだけのこっちにもクるものがある。とくにクインシーの発言は。松尾氏が多くの先達の口から学んだ、歌詞で描くべきは事実よりも詩情であり、楽曲で追求すべきは最新ではなく最良を、という信念にも感嘆した。しかしなにより松尾さんでさえシーンに苛立ちをおぼえ、くすぶり、転機をさがしているときはあったのだという当たり前のことに勇気づけられ、それを実直に吐露できる佇まいに感動する

2014/07/06

arnie ozawa

自分自身一番R&Bに興味があった時期と著者の評論家としての活動時期が重なっているので懐かしさもコミでかなり楽しめた。松尾氏のちょっと青臭くもまっすぐな姿勢が伝わってきて好感が持てる。

2015/10/03

Masami Yamashita

同じ福岡県出身のBlack Music好きKC松尾さんの「bmr」連載記事のまとめ本。当時R&Bが頂にある頃の、思い入れたっぷりの内容で、名前や曲名もたくさんでてくるので、ある程度R&B好きな人でも、ちょっと読みづらいかも。その点たぶんリアルタイムでないはずのJBへのインタビューの項が一番おもしろい。JBの言葉「ファンキーとは幸せであるということを別の表現で置き換えたもの。」「成功とはつまり、分かち合うということ。」さすがFunky President!!

2014/07/30

Hirofumi Saisu

今ではすっかり人気音楽プロデューサーだけど、この人の書く文章が好きなので、こうしてまとめて読めるのは嬉しい。最近の連載から90年代の名アルバム解説まで、集大成という感じで読み応えがあった。表紙(ルックス)も経歴も文章もかっこよすぎてちょっと憎いけど、それだけのものを持ってる人だってこともよくわかる。羨んでも仕方ない(笑)。それに根本には音楽やアーティストに対する愛情があふれているんだなってことも伝わってきた。同い年なのにこの違い。自分は自分のフィールドで頑張ろうって、励まされもした。

2014/07/26

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