悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー (マヤコフスキー叢書)
悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー (マヤコフスキー叢書) / 感想・レビュー
まさむ♪ね
これは戯曲風の詩か、はたまた詩風の戯曲なのか。《登場人物 ヴラジーミル・マヤコフスキー(詩人、二十~二十五歳) その女友達(身長四~六メートル、台詞なし) 乾いた黒猫の群れを連れている老人(齢、数千歳) 片目片足の男 片耳のない男 頭のない男 恐ろしく顔の長い男 二つのキスを持ち合わせた男 ごく平凡な青年 小涙の女 中涙の女 大涙の女 新聞売子たち、少年たち、少女たち、その他。》とにかく詩人はやりたい放題、わたしの理解をはるかに超えてくる、でもそれでも読まずにはいられない、詩人マヤコフスキーの強烈な魔力。
2015/12/20
Y2K☮
小笠原豊樹訳のマヤコフスキー。「ズボンをはいた雲」ばかりを繰り返し読んでいるので、久し振りにこちらを。ちょっとした「虚航船団」? 違うか。最近になってマルクスや資本論について考察する本がよく出ているけど、格差社会や富を独占する資本家への反発という意味では、マヤコフスキーの創作が放つ荒々しい熱は現代人とピントが合うかもしれない。私は革命というフレーズの自己陶酔した響きを信じないけど、彼はどうだったのかな。ジャン=ポール・ベルモンド演じるフェルディナンになった気分で空の浴槽に座り、静かに音読するのがオススメ。
2024/05/26
A.T
戯曲形式で登場人物が順に、詩のようなセリフをつぶやいたり叫んだり。アヴァンギャルドを標榜しつつ、実は古典的なスタイルというところがいい。
2016/11/14
cockroach's garten
あとで書きます
2017/08/26
ムツモ
うーん何とも、情景を思い描くのが難しい。自分が分かっているのかどうかも分からなくなる。これが上演されたのを見た人はどう感じただろう?悲劇というけど、ラストには少し明るさを感じた。自分を肯定できるのって強い力だから。
2015/06/26
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