いじめられたお姫さま 中将姫物語
いじめられたお姫さま 中将姫物語 / 感想・レビュー
ヒラP@ehon.gohon
死ぬことがハッピーエンドだなんて、衝撃的な物語です。 生い立ちから数奇な運命を背負ってしまった中将姫は、実母を喪った後、継母の嫉妬のために不幸を抱えて生きることになりました。 展開は白雪姫にも近いものを感じますが、仏教を中心にして、発想はあくまで日本的な物語です。 なんだか甘さと切なさにジーンとしてしまいました。
2018/07/25
ぽけっとももんが
先日「日曜美術館」を流し見ていたら、蓮の茎から取り出した繊維で作った織物がどうのと言っている。あれれ、わたし知ってるその話、と思って検索したら中将姫の絵本、まさにそのページだけを鮮明に覚えていて、それが当麻曼荼羅の縁起でした。同じ絵本は探せなくて、図書館にあったのがこれ。絵本どころではない受難の生涯で、若くして大往生しておしまい。曼荼羅はもちろん蓮の繊維ではなく絹だそうだし、後から付け足されたエピソードでもりもりになっているらしいけれども、仏教に救いを求めた人々の願いが結晶化されているのだろう。
2024/06/09
もも助
中将姫の物語は昭和の中頃までは誰もが知っていたと解説には書かれているものの、私は初めて知った。「當麻曼荼羅縁起」を語り継ぐうちに様々な話が加わったものとのこと。中将姫の信心の深さや、いじめられた継母の幸せさえも祈る優しさに心打たれる。阿弥陀様に導かれて姫が極楽に行ったように、やはり自分も生き方を見直し、いつかまた極楽で亡くなった両親に会いたいものだなあと思わされた。
2018/11/06
チタカアオイ
【図書館】
2018/09/11
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