ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法
ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法 / 感想・レビュー
山田太郎
多分これまで聞いたアルバムで好きなの3枚と聞かれたら間違いなく入ってくるアルバム。あとは、キュピット&サイケ85と残りの1枚は気分次第だけど。しかし、バンドしたことないし、技術的なこといわれてもよくわかんないので、多分半分も楽しめてないとは思うが、なんか好きだなこういう本は。ちなみに、ジャケットが最高でネクタイはめるのが好きなのはこの影響です、だから基本クールビズはせず年中ネクタイはめてたりする。
2014/09/01
zirou1984
ドナルド・フェイゲンの1982年の名盤について、その時代背景や録音技術についての話を交えながら語りつくした一冊。ポップ・ミュージックの感覚的な心地良さについて、こんなにも明晰に論理的に必然性をもって作り上げられていたことに驚かさせられる。ディスクガイド的に表層をなぞるのでなく、音の響き、音の重なり合いにまで耳を澄ます様に誘導するその語り口は、さながら音のソムリエが見落としていた音楽の豊潤さについて教えてくれているようだ。感じることと考えることは決して相反するものではなく、こんなにも丁寧に結び付いている。
2015/03/07
しゅん
再読。機材に対する推理に長年のプロフェッショナルを感じる。これは真似できない。プロデューサーを三つにわけているのは役に立つ整理。フェイゲンは『ナイトフライ』の後に精神不安の時期があったらしいが、富田氏がセラピーについて知見からフェイゲンを慮っているあたりが面白い。録音芸術鑑賞のスタイルを逸脱している。書いておく必要を感じたのかな。
2021/06/17
Tenouji
Donald Fagen来日!ということで買ってみたんだが、中止になって積読。読んでみたんだが、詳細理解は難しかった。が、やっぱりプロは、音づくりの技術とニュアンスが結びついていて、ここまでイメージできるもんなんだと感心した。
2018/01/23
霧
影響力のあるプロデューサーによるこうした技術面、実際面をフォローした名盤解説の書籍化は本当に有り難い。音楽理論の知識やレコーディング経験がないと全てを理解するのは難しいかもしれないけれど、解説は丁寧で文字通りこのCDを聴くポイントが変わると思う。もっと早く読みたかった。
2016/05/27
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