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言葉のズレと共感幻想

言葉のズレと共感幻想

言葉のズレと共感幻想

作家
細谷功
佐渡島庸平
出版社
dZERO
発売日
2022-01-28
ISBN
9784907623487
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言葉のズレと共感幻想 / 感想・レビュー

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りょうみや

二人の著作を読んだことがあり手に取った。対談本で分かりやすく難しいことを話している。他では見かけない考えにいくつか出会えた。佐渡島氏が8割以上で細谷氏はほとんど印象に残らない。認知科学的な人の認識の違いやコミュニケーションの難しさ、具体と抽象の行き来、無知の知が基本テーマ。

2024/02/27

ta_chanko

話が噛み合わない理由は何か。それは一人ひとり考えている前提や想定が違うから。ダブリングによってすれ違いの原因を知ることができる。基本の8題=成功と失敗、長所と短所、仕事と遊び、理想と現実、親と子、男性と女性、自然と人間、生と死。これらをどう考えているか。分離型・交差型・包絡型で重なり具合を観る。捉え方は人によって千差万別。また「具体と抽象」の度合いも人により話題によりまちまち。自分も人と話が噛み合わない時は、自分は抽象的な話、相手は具体的な話をしている時。意味のある会話のためには前提の共有が不可欠。

2022/05/18

テツ

共感することが最高善のように考えられ、共感する力とやらが人間にとって絶対に必要なスキルのような空気が熟成されつつある現代社会だけれど、そもそも共感って単なる自己満足に過ぎないよねというお話。だって他人の真の感覚、感情などどうしたって理解できない以上、何処までいっても答え合わせなどできない「共感したつもり」でしかないのだから。言語化して具体化し抽象化することに怠惰になってはならない。そして言語化した瞬間に必ず「ズレ」が生まれる事実からも目を背けてはならない。共感って簡単なことではない。至難の業なのだ。

2023/03/30

まゆまゆ

人間にとって言葉は最大のツールであると同時に最大の弱点でもある。言葉で伝えるときは自分で都合よく抽象化するため、解釈が人によって異なる。それはなぜなのか、を具体と抽象という観点から対談していく内容……だと思うが途中から何が言いたいのか分からない内容になっていったのが残念だったかな。

2022/07/04

しゅー

★★★『観察力の鍛え方』が面白かった佐渡島さんと、良い本をたくさん書いている細谷氏の対談とあらば、読まねばなるまい!わたしが未読の『具体と抽象』(細谷功著)が主題なのでお得感がある。我々の言語は、世界を分節化して抽象化する営みだ。人々は、「抽象」を頂点に「具体」を底辺としたピラミッドの中から、どこかを切り取って発言している。どこを切り取るかで認識のズレが生まれ、すれ違いは起きる。「ダブリング」で認識の違いを可視化する細谷氏の手法は、目からウロコだった。抽象度と自由度がリンクする話など前半の議論がサイコー。

2022/03/07

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