プロ野球 奇人変人列伝 (詩想社新書)
プロ野球 奇人変人列伝 (詩想社新書) / 感想・レビュー
kinkin
野村氏が見た51人の監督、選手について。それほど野球のプレーそのものについて多く書かれているわけではなくむしろ人間的な側面、たとえがケチであるとか怒りっぽいとかそんなこと。今の選手達に比べて豪放な人も多かったようだ。知らない名前も何人か出てくる。かなりのご年配でないと知らないのは当たり前か。そんなところはスッ飛ばして読んだ。全部読まなければいけないという縛りをほどけば楽だなー
2018/03/17
ホークス
野村克也だから言える、許されるという事がある。いくら故人でもマズいのでは?という話を平気で書く。自分がホークスファン(一応)になった時、既に野村氏は居なかったので特段の感情は無いが、球界にこんな「食えない人」が居るのは面白い。忖度無しの考察が聞けるし、権威を嫌う所も好ましい。本書も阪神吉田と巨人広岡のドケチ話、張本のケンカ野球、東尾の太々しさ、根本睦夫の対人能力、選手を蝕むタニマチなど新旧の話が豊富。ただ一人、王だけは人間性を含め手放しで褒めている。唯一負けたと言える相手だからかも知れない。
2018/06/04
katoyann
新旧の有名プロ野球選手の人物像を紹介したエッセイ。ノムさんが星野仙一のような「鉄拳制裁」を嫌っていたことが分かる。もともとは南海ホークスの鶴岡一人監督下でプレーしていたが、戦中の軍隊式の根性論野球であり、理屈がない状況に疑問を持っていたという。ドン・ブレイザーとの出会いがノムさんの考えを劇的に変え、後にID野球と呼ばれる、データを重視し、緻密な作戦を練る野球を構築する。大物の逸話が面白い。江夏豊は、麻雀のやり過ぎで家を空け、毎晩のように徹夜して、ロッカールームで一眠りしてから試合に望むのだそう。昭和だー。
2022/10/03
マッちゃま
ノムさんが見た強烈キャラ52人紹介本。野球選手として一流と呼ばれるような方たちのことを、いくら奇人変人だとしても誰まりは書けない(書かない⁉︎) 内容です。ある意味で大御所のノムさんにしか書けない本でもあります。少しは褒め言葉の紹介もありますが「ドケチ」「利己主義者」「人間嫌い」「へそ曲がり」「幼稚な変人」「乱闘マシーン」「二重人格」なんて酷い言いがかりみたいな文句で紹介されております。あとがきでノムさん自身の事も書く辺りはノムさんらしいオチってトコでしょうか。昭和からの野球ファンはニヤニヤできる本です。
2021/05/18
金吾
ノムさんの好き・嫌い、野球の考え方が垣間見え面白いです。古田・伊原に対してはただの悪口だろうと思いました。努力家の中に何気無くカツノリをいれている辺りはノムさんらしいなと感じました。
2020/11/26
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