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「墓じまい」で心の荷を下ろす (詩想社新書)

「墓じまい」で心の荷を下ろす (詩想社新書)

「墓じまい」で心の荷を下ろす (詩想社新書)

作家
島田裕巳
出版社
詩想社
発売日
2021-09-04
ISBN
9784908170324
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「墓じまい」で心の荷を下ろす (詩想社新書) / 感想・レビュー

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こちょうのユメ

個人的に実家の墓のことを考えるのに役立った。そもそも立派な墓が普及し始めるのは戦後のことらしい。墓は先祖の地元の寺に建てられ、高度成長期以降に多くの墓が作られた。今の日本人の生活からして、生まれた場所で生涯を終えることは、ほとんどないだろう。著者はそこでいう。墓を守る「家」には永続性はなく、墓じまいを考えるようになったら、ためらう事はなくそれを実行するしかない。無常観とともに生きてきてた私達が、その感覚にあうのは墓をつくることではなく、むしろ墓じまいをすることかもしれない、と。うーむ吹っ切れそうだ。

2022/01/26

coldsurgeon

墓は、遺骨を納めている場所にはとどまらず、古墳の事例を考えても、礼拝するための場所である。そして、葬儀、墓は、世間に向かって自分の力を示し、認めてもらいたいという感情(商人要求)と考えれば、墓じまいにより承認欲求の苦しみから解き放たれる、と著者は記す。時代の流れであるが、その流れにどこまで身を任せるかあは、よく考えなくてはいけない。

2021/09/14

sazen

墓じまいを考えたら、どのようなタスクが生じるのか、ざっくりまとめているページは参考になった。私自身が実際に直面する時期はまだ無いだろうけれど、それぞれの実家には墓が存在しているわけで、気になる。寺院側の視点や墓の仕組み、死生観まで多岐にわたる記述。色々なケースの紹介で勉強になる部分はあったが、文章運びがいまいち。話があちこち飛んで蛇足が多い上、何度も同じ内容を繰り返していたりする。

2023/12/18

こたちゅう

いずれ私自身の問題になるであろう墓じまいについて、宗教学者らしく、体系的に教えてくれる。他でも言われていることだが、現在のな墓の文化は歴史が浅いということを詳しく教えてくれる。また、そんなお墓の持つ意味についても書かれていて、一方的に墓じまいを推奨するわけではない点も好感。一度墓じまいしたら引き返せない、というのはおっしゃる通りで、筆者が言うように後悔しない意思決定をしたいと思う。参考になった。

2023/01/02

Asakura Arata

火葬して墓に祀るというのは、比較的最近の習慣だというのが驚きだった。確かに本家ご先祖の墓は、大正時代に作られたものだが、まな板くらいの大きさの石だからなあ。そもそも自然の土に帰るべき遺骨を、墓の中に保存しておくというのは、エコロジー的にどうなのかなあと思う。やはり散骨にかぎるなあ。自分は閉所恐怖症だし。西日本と東日本では遺骨の扱い方が違うというのも、初めて知った。

2021/12/01

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