小さな出版社のつづけ方
小さな出版社のつづけ方 / 感想・レビュー
アキ
「小さな出版社のはじめかた」の続編。レベッカ・ソルニットの本を多く出版している「左右社」が気になって手に取った。ひとりで始めた出版社だが、現在は従業員数11人、年商も2億円と大きく伸びた。小柳学氏の企業理念を大事にする姿勢が好ましい。「港の人」の発行部数100部の本の価値を重視する考えもいい。東北の地域密着の「荒蝦夷」オフィスにある古書店「古本あらえみし」も行ってみたい。最後に東京・千駄木の往来堂書店の「これからは書店がこれはいいものだから買った方がいいよと薦めて売る商売になっていく」という話に深く肯く。
2022/03/05
Nobuko Hashimoto
小規模な書店や出版社に関する本はつい手に取ってしまう。ほとんどの場合、あ、ちょっと違った、と思って閉じるのに、別のを見つけるとまた読んでしまう。本書も、業界内でぐるぐる回っている感じというか、身内紹介っぽいというか、こちらまで届いてこない感じがあった。あ、でも、一冊気になる本があったので、それは読んでみようと思う。
2022/02/07
tetsubun1000mg
前作「小さな出版社のつくり方」が面白かったので、続編が出たと選ぶ。 実際の書店では目にすることがほとんど無いひとり出版社は、創業者の考え方が面白かったのだが、こちらは長く続いている出版社の紹介。 みんな自分で作りたい本、分野などのこだわりが合ってマイペースで出版されているようだ。 毎月出したり、年に何冊かの出版ペースだが決まったパターンはないらしい。 専業ではなく編集や他の業種のオーナーだったりと形態は様々のようだ。 登場する人が個性的で、本当に本にかかわることが好きな方ばかりのようだった。
2022/02/09
nobu23
少人数で細々と頑張っている出版社の人々の話をまとめたもの。一社一社独自の特徴があって面白い。 紹介されたのは一部でもっとたくさんの会社があるんだろうなぁと思いを馳せた。
2021/12/21
お晩で、すげち
星3.8 出版不況と言われる中で、小さな出版社がどのような考え方、方針、分野、動き、働き方をしているのか、自分にも参考にできそうなところもあった。 いずれの会社も本に携わるのが好きであることが根底に。どんな業界にも大手がまずやろうとしない、できない、分野・仕事の仕方があるのだと感じた。
2022/05/29
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