バスキア・ハンドブック
バスキア・ハンドブック / 感想・レビュー
nuit@積読消化中
ジャン=ミシェル・バスキアは好きなアーティストのひとりです。一見落書きのようにも見えるけど、その激しいタッチの中にきちんと調和のとれた色彩の美しさがあり、何度見ても圧倒される。一つ一つの作品は、彼の太く短い人生を存分に出しきっているとも思える。
2020/01/31
海恵 ふきる
展覧会のガイドブックを買うことの利点は、鑑賞直後の思いを瞬間冷凍保存し、いつでも取り出せる状態にしておけることにある。本書は図録も兼ねているが、やはり本物を観た時の迫力には劣る。印刷の性質上、致し方ないことだ。しかし、この図録を眺めるからこそ、ぼくはあの時の鮮烈な印象をすぐに思い起こすことができるのだ。アーティストと美術史家によるバスキアについてのQ&Aや、細かい年表も掲載されており、入門書としてはもってこいである。まるで手帳のような装丁にも親しみが持てる。
2022/01/18
遠い日
天才と呼ばれ、わずか10年の活動を経て、人生もアートも全速力で駆け抜けていった感のある、バスキア。バスキア展が日本で開催されていたことも知らなかった。勢いのある個性的な絵だという印象を、なんとなく持っていたが、バスキアの「眼」の深く沈潜する力強さに打たれる。媚びず、奢らず、我が道を往く。冷静と熱のバランス。求めるものをまっすぐ追う純粋さ。自分の仕事に邁進した時間が留められている。
2019/11/30
nori
バスキアの作品群が簡潔にまとまった一冊。生前に交流があった人々のQ&Aとともに書かれる。意外と日本にも作品が残ってるんだなとか、バスキアってこんな人だったんだとか、発見が多い一冊だった。ぜひ作品を見てみたい。 年表がついているのも嬉しい。
2022/01/16
newhavana
新書サイズのソフトカバー本。オールカラー。ページの一枚一枚が厚い紙で画集風の仕様。最後に詳しい年譜付き。接触があった日比野克彦によるコメント文多数。P.71 My subject matters are royality, heroism and the streets. を王・ヒーロー・ストリートと訳すのはお粗末だと思う。最初にroyalityを持ち出すことにバスキアの本音的な心根が表現されているようにも感じた。
2024/04/23
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