かえるの哲学
かえるの哲学 / 感想・レビュー
アキ
この本はアーノルド・ロベール作・三木卓訳のがまくんとかえるくんシリーズを読んでからでないと、よくわからないでしょう。でも4部作を読んでからだとほのぼのとした感情が甦ります。かえるくんの目の前の楽しいことだけに集中する姿に教えられることがあるように思います。「Toad sad did nothing. Frog sat with him. 09.がまくんはすわっているだけでなにもしませんでした。かえるくんもがまくんといっしょにすわっていました。」50個のセリフとシーンと名訳が載っています。
2021/10/11
モリー
「がまくんとかえるくん」シリーズを既読の方は勿論、未読の方も思わず微笑むに違いありません。本書で初めて二人に出会う方は、二人が「いっぴきのまともなかえるに育つ」迄に身につけた生きるすべ、言い換えれば、二人が体得した人生の哲学(知恵)を知るでしょう。親本からピックアップされた場面と台詞から編まれたこの本は、子供の成長に必要な二大要素に気づかせてくれます。〈ゆったりと流れる時間〉、そして〈ともだち〉です。“They were two close friends sitting alone together.”
2021/10/30
shikashika555
MUJIの書籍コーナーで見つけた。 期待していた形とは違い、既刊シリーズからの場面抜粋を集めたものでした。 てっきり新しい話なのかと思っていたのでちょっと拍子抜け。 がまくんとかえるくんの友情って 温かくて親密で、ちょっとしんどくて、でも安心もする。 「かえるくんはぼくとともだちなのに どうしてひとりきりになりたいんだろ」 1人になりたい時は、1人にしてあげてね。 ずっとくっついてなくても、ふたりはともだちなんだよ。
2022/04/28
ネギっ子gen
「がまくんとかえるくん」シリーズから、内気でのんびり屋のがまくんと、お人好しで行動派のかえるくんの50の言葉を文庫版で。 仲良しのふたりは優しく相手に語りかけ、失敗すれば励まし、時に独り言。そんなシンプルで何気ない言葉が心に沁みる。英語の原文と絵、それを詩人で作家・三木卓の名訳で味わう。20番。二人でお菓子をムシャムシャと食べ散らかしている絵に。<“いしりょく”って いうのはね、ほんとに したいと おもっている ことを しないで がまんする ことさ>と。確かに。最近、「鳥獣戯画」の本を読んだ流れで――。⇒
2021/05/10
羽雪*hane**
3度目の選書付宿泊プランで、友人に選書された本。ひとめぼれ。著者の4冊の絵本から抜粋した部分がまとまっているので、繋がった物語として読むことはできないけれど、かえるくんとがまくんのお互いを思いやる純粋な気持ちと絆が魅力。雰囲気がとても好み。
2022/02/21
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