あいちトリエンナーレ2019 情の時代 Taming Y/Our Passion《AICHI TRIENNALE 2019: Taming Y/Our Passion》
あいちトリエンナーレ2019 情の時代 Taming Y/Our Passion《AICHI TRIENNALE 2019: Taming Y/Our Passion》
- 作家
- 出版社
- 生活の友社
- 発売日
- 2020-04-03
- ISBN
- 9784908429231
あいちトリエンナーレ2019 情の時代 Taming Y/Our Passion《AICHI TRIENNALE 2019: Taming Y/Our Passion》 / 感想・レビュー
ますりん
不自由展は抽選で外れたが、ウーゴ・ロンディノーネや、dividual Inc.、モニカ・メイヤーらの作品は、大きな刺激を受けたことを思い出す。 この本の1/3はやはり不自由展の騒動の振り返りに充てられている。大きな物語に依存した思い込みの正義が、分断を、生命身体財産への脅かしを推進してしまうさまは、いまの自粛警察と一緒。10月10日、台風直撃前の晴れた日、偽物の爆弾が送られるとか、街宣車が街を回っていた時期、モニカ・メイヤーの展示の前で、見ず知らずの自分と握手してくれた津田大介さんは肝座ってたんだなあ。
2020/05/08
sou
2019年に大いに注目された芸術祭のカタログ。作品写真も論考もたっぷりで良い復習に。「日本の現代アートの状況はそういった美しいもの(※印象派の絵画やジェームズ・タレルなどの感動的な作品)しか受け入れられず、現実の問題や課題に言及する作品を展示することに障害があるように思えた」(8月12日コメント)。アート界の関係者が内輪だけで固まらずに、背景や文脈をふまえた作品の観方などを、一般の人々にどう伝えていくかが課題でしょう。今後の現代芸術祭が美しい作品ばかりになりませんように。
2020/04/27
感想・レビューをもっと見る