アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険
アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険 / 感想・レビュー
nuit@積読消化中
「プレスター・ジョンの王国を探せ!」。なんともユーモアに溢れる奇想天外な冒険奇譚。羊のなる木や、魚にまたがるアマゾネス、犬頭人にマンドラゴラ、海に浮かぶ赤鱏と少女、なんともエロティックな実のなる木…。幻想的な表紙にじゃばら絵巻が自分も一緒に旅に出ているような気持ちにさせ、更なる想像力を掻き立てます!これまた著者渾身の参考文献案内によって積読が増えそうです(既に増えている)。
2021/11/10
ひまわり
文句なしに面白かった!「東方旅行記」を書いたジョン・マンデヴィルの息子アーサーが教皇に頼まれ、修道士に脅かされながらありもしない王国を求めて東に旅立つ。奇想天外、抱腹絶倒。心の中で文句を言い続けているアーサーだが、男を魚にしてしまうアマゾニア・気前のよい犬頭人・根っこが人間の形をしているマンドラゴラを死なずに取る方法など各地でおかしな人(でも良き人)に出会っては旅は進む。たしかに父親ジョンはどこにも行かずに想像力で旅行記を書いたのかもしれない。原典に戻って「東方旅行記」を読みたくなってしまった。
2022/04/26
えも
いきなりマンドラゴラの絵があったので思わずジャケ借りしてしまいましたが、大正解!▼いきなり主人公がシダと苔を愛するマルコポーロ時代のイングランド人。そこで捕まってからは、ガリバー旅行記のような荒唐無稽な世界紀行の果てに、日本のミヤコと比叡山らしき宗教。マンドラゴラ以外にもアマゾネスや犬頭人などワサワサ出てくる気持ち良さ▼こういうの、好きだなあ♪
2022/05/09
羽
...旅に出たい!どこでもいいから遠くに行きたい!そんな君に『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』をオススメしよう。マンデヴィル兄弟と修道士ペトルスは、デタラメな旅行記のせいでマルコ・ポーロ顔負けの冒険をする羽目になる話。いかんせん内容がぶっ飛んでいて面白い。奇譚、伝説、怪物、幻想世界、イマジナリートラベルといった荒唐無稽な話が好きなひとにピッタリの一冊。
2022/03/07
花林糖
図書館で装丁に一目惚れ。『東方旅行記』(ジョン・マンデヴィル)を元にした物語。ローマ教皇からジョンの息子アーサーにプレスター・ジョンの王国を探す事を命令され、弟エドガー、修道士ペトルスの三人で東方へ。アーサーの心の中での文句等も面白く、物語のテンポも良くさくさく読め殆ど一気読みでした。最後の終わり方も好みで◎。不思議で面白い物語でした。
2022/02/22
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