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悪魔にもらった眼鏡: 欧米・ロシア編 (Atres Mundi叢書)

悪魔にもらった眼鏡: 欧米・ロシア編 (Atres Mundi叢書)

悪魔にもらった眼鏡: 欧米・ロシア編 (Atres Mundi叢書)

作家
亀山郁夫
野谷文昭
出版社
名古屋外国語大学出版会
発売日
2019-05-09
ISBN
9784908523199
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悪魔にもらった眼鏡: 欧米・ロシア編 (Atres Mundi叢書) / 感想・レビュー

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くさてる

面白かった。普段、馴染みのない国の作家から良く知る作家まで、さまざまな分野の短篇小説が収められているけれど、そのどれもが読み応えのあるものだった。個人的に好きなのは、古典的な幽霊譚「ヴェラ」皮肉な展開が小気味よいラストにつながる「悪魔にもらった眼鏡」女性同士の心理的駆け引きが怖い「秘密」なんとも不思議、けれど幻想的でもあるし幽霊譚でもある?「ことの顛末」。外国文学好きにはおすすめです。

2022/01/02

Susumu Kobayashi

名古屋外語大の外国語教員が「広く外国文学を紹介する」というコンセプトで編纂された本。新訳以外に本邦初訳作品も含まれる。コリンズ「悪魔の眼鏡」は短篇集に収められることは稀な作品で、本邦初訳(書名の『悪魔にもらった眼鏡』と異なるのは編集上の手違いか)。リラダン「ヴェラ」、メリメ「イールのヴィーナス」、ヘンリー・ジェイムズ「ことの顛末」、再読だがいずれも読み応えがある。個人的な発見は短い作品が2編収録されたケイト・ショパン(アメリカ人でこの読み方でいいの?)。皮肉で意外なオチはミステリっぽい。他作品も読みたい。

2019/08/25

timeturner

西、米、仏、露、英、独、加、伊の国情や人々の暮らしぶり、物の考え方を一度に読めるのは、複数言語の専門家によるアンソロジーならでは。フェミニズム、人種差別、近親相姦、食人といった難しい問題を含むのは読者対象である学生を意識してか?

2019/12/27

かんちゃん

書かれた言語も、舞台となる国も、訳者も違うアンソロジー。伝奇小説やゴシック小説的な趣向のものが比較的多い印象だが、「わたしは悪魔だ」という「らしい」タイトルの作品がかえって日常サイドから斬り込んできたり、掌編の「星」と「学生」で全力でほっこりさせにきたり、油断ならない短編集である。個人的には、「ヴェラ」と「ことの顛末」の2作品が、同じテーマをまったく別のアプローチから書いていて、そこに着地させるのか的な驚きもあって、好き。

2020/01/14

キャラウェイ

なかなかの粒ぞろい。

2019/07/24

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