となりの谷川俊太郎
となりの谷川俊太郎 / 感想・レビュー
けんとまん1007
やはり、谷川俊太郎さんは、哲学者であり詩人だ。これ以上の人はいない。谷川さんの短い詩を集めた1冊。となりの・・・、まさに寄り添ってくれる詩もあれば、近づきがたい詩もある。それでも、手に取りたくなるのが谷川さんだ。
2022/10/06
アオイトリ
雲の上の谷川さんより、となりの谷川さんが好き。未来に手渡したい短い詩ベスト120。帯のコピーも好き。私にとっては詩人というより哲学者のようで、憧れの谷川さん。丸ごと一冊、久しぶりに音読してみました。なんだか、人智を超えた風の精にでもなった心地。本は美しい包み紙/世界を包んであなたに差し出す…で始まる「本と木」。本を読めるこの時間、なんて豊かで幸せなんだろうと思いました。
2023/07/09
さく
谷川俊太郎さんの、短い詩だけを集めた詩集。「よるのやみにほろぶあおは/あさのひかりによみがえるあお」「どんなよろこびのふかいうみにも/ひとつぶのなみだが/とけていないということはない」「本は美しい包み紙/世界を包んであなたに差し出す だが現れた世界の裸身を/あなたは抱きしめることができるだろうか/一冊の本のために/あれだけの木が伐られたあとで」「空が欲しい/言葉の空じゃなくサラダ写真の空でもなく/本物の空を自分の心に」「牛はひとり黙々と角の吉野家へ入って行く/偉いものだ/衆生のために我が身を捨てるとは」
2023/05/03
Kei.ma
さて、そろそろ書架に戻さないといけない。だって、何ヵ月もの間ぼくの鞄で揺られていて、そろそろ飽きただろうに。それにしても、谷川俊太郎さんの詩には親しみやすさと驚きの単語が忽然と登場し愉快になれる。加えて、茶目っ気がぽかんぽかんと浮かんできて、読者はそれを大きな口を開けて飲み込むのだ。でも、いつかは再び、この詩集は元の住処に戻るだろうよ。
2022/12/09
双海(ふたみ)
未来へ手渡したい短い詩ベスト120。
2022/08/30
感想・レビューをもっと見る