屋根裏の散歩者 幻想と怪奇シリーズ
屋根裏の散歩者 幻想と怪奇シリーズ / 感想・レビュー
ルピナスさん
【耳読書】ある青年が、自分の住む建物内では、屋根裏部屋を通じてどの部屋とも繋がっていることを発見し、覗き見では飽き足らず、天井の隙間を利用して、日頃気に入らないと思っていたある男の殺害を試みる。自己承認欲求の強い青年は、完璧なトリックだと信じていたが、明智小五郎のアプローチに徐々に追い詰められていく。その焦り方と明智氏の相変わらずの落ち着きぶりのコントラストが面白い。一瞬別世界に誘って来れるお話だったが、実生活に満たされない青年の単なる好奇心による犯罪は、とても後味が悪かった。
2021/07/16
つゆ
ああ~!やばい、ゾクゾクする。えどがわ乱歩様の作品は 本島に変態的で好き。文が美しくて、体温や異常さの表現力が気持ち悪くて、そこが大好き。なにより良いところは、 エロとも捉えられる描写は、あくまでエロと仮定していて、 それ以上踏み込まないのが良いです。綺麗に、汚すぎなく、 下品すぎず、かつ気持ち悪く書かれているのがもう・・・ ああ、いい。次はもっと変態的な、ぞくぞくするやつ読みたい
2024/06/01
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