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くたばれインターネット (ele-king books)

くたばれインターネット (ele-king books)

くたばれインターネット (ele-king books)

作家
ジャレット コベック
浅倉卓弥
出版社
Pヴァイン
発売日
2019-11-29
ISBN
9784909483430
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くたばれインターネット (ele-king books) / 感想・レビュー

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わん子

皮肉めいた露悪的なトーンでネオリベ的企業事象人物インターネットそのものまでバッサバッサ。シェリル・サンドバーグのくだりなんか痛快だけどかつて(今も?)リーン・インだった自分にはちょっと刺さったりもした。ただ半分超えた辺から、どうも単調に感じられ、読めるとこだけ読む感じになってしまった。

2021/02/27

チェアー

メラニン色素の違いだけなのに、一方が偉くて一方は差別されないといけないのか? 無料だ無料だと喜んでアプリを使っていたら、どんな瞬間にも広告会社が喜んでいるのか? インターネットごときに人生を変えられてたまるか。

2020/06/23

Ecriture

コロナ以降特に感じるのは、ジェントリフィケーションを描く作品を読みたいということ。その地域の変化を伝える価値が高まった。コベックは、SNS企業の繁栄によってラテン系住民が立ち退くようなサンフランシスコの街並みの変化を記録する。SNSもまた当然のごとく呑み込んでいった消費文化への批判については、フランゼンであればその論調に反論する人物を配置することを鑑みれば気楽に書けすぎている感じがあり、ウォレス以降の、それでもそのなかでまっとうに生きようともがく人々の成分も弱い。2作読んでみていろいろ判断したい作家。

2023/09/04

ポルポ・ウィズ・バナナ

ペダンチックでアイロニカル。反権威であり反コマーシャリズム。トートロジーというか「天丼」につぐ「天丼」。いまや「天丼」とか使いたくないけどね。ぶっちゃけ親近感しかありません残念な話ですが。そうだ。アランムーアとジャックカービーをリスペクトしてるのも超信頼できる。ジャックカービーって誰か全然知らないけど。

2020/06/27

ひとみ

そこそこ有名なコミックの作画担当者でそれなりに裕福でもある白人女性のアデレーンが二十一世紀では決して許されないとある大罪を犯してしまいネット民から殺害予告まで受ける身になった顛末を主軸にしながら、googleやappleがサンフランシスコの階級浄化を結果的に行った経緯などを小気味よくシニカルな解説を交えつつ徹底的に悪態をつきまくった小説。この世界の支配者層は皮膚組織中の基底細胞層に真正メラニンを全く持たない人たちでほぼ占められていることをネチネチと繰り返すところがおかしい。今読むとタイムリー。

2020/06/09

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