一本の水平線 安西水丸の絵と言葉
一本の水平線 安西水丸の絵と言葉 / 感想・レビュー
けんとまん1007
この絵は・・・と、でも、名前が出てこなかった。そんな作家さんは多い。それでも、絵を眼にした時の反応は、それぞれ。安西さんの絵は、やんわりと沁み込んでくるような絵だ。その絵の中での一本の水平線の意味を考える。この水平線がなかったら、この絵はどんな印象になるだろう?そんな絵と安西さんの文章が、とても心地よい時間を過ごさせてくれる。書かれていた文章で「この線だから描けると思った」が心に残る。そんな線が、自分にもあるのかもしれない。
2022/11/05
Vakira
安西水丸さんの絵が好きです。っで、また買ってしまった。一本の水平線があることで、地と空間は別れ、立体的なイメージとなります。そんな水平線がある水丸さんの画集。水平線があるおかげで絵本というより画集的存在感。見開きで飾ってみたい。
2023/04/15
らん
"こんな風に生きたいと思っていることがある。絶景ではなく、車窓の風景のような人間でいたいということだ。""人間は、どのように生きるかよりも、これだけはしたくないというものを持って生きる方が格好いいですね。"水丸さんのゆるさの中にある格好よさが好き。紙の上にホリゾン(水平線)を一本引くと絵に安定感が生まれイメージを出せる。これを読み絵を眺めるとよくわかる。幼少期を過ごした千倉の豊かな自然、飽きることがなかった何もないシンプルさが育んだ想像力と美意識。何故か「象工場のハッピーエンド」を再読したくなりました。
2023/09/06
kankoto
一本の水平線がひかれる。たちまち卓上の世界が広がる。水丸さんの卓上に置かれた小物や果物、すっきりと描かれた色たち、くぐもったものは無い。 水丸さんのイラストを楽しむのはもちろん、綴られた言葉がまたとても良い。良いなあと思うものを書き写す。一番好きなの 『絶景ではなく、車窓の風景のような人間でいたい』p48
2022/10/21
ぴっぴ
なんか大切なおもちゃ箱の中から今日はこれとこれを出して描こうかなぁ♫と選んで描いていったのかしら?と思うような、ほのぼのしたイラストたち。色もいい。自分らしさ、大事だね。
2024/07/22
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