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井上靖 未発表初期短篇集

井上靖 未発表初期短篇集

井上靖 未発表初期短篇集

作家
井上靖
高木伸幸
出版社
七月社
発売日
2019-04-11
ISBN
9784909544049
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井上靖 未発表初期短篇集 / 感想・レビュー

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どりーむとら   本を読み深めたい

 短編で読みやすい作品。読み終わってから、そういう結論だったのかと思わず納得してしまうお話が多かった。最初の話に出る細君はすごい、社長を殴って辞めて恋なんて今の人にはいないだろうな。また、奥さんを寝取った男に仕返しをする芸術家は少し恐ろしい、自分の妻を寝取った男にどんな顔をして話しただろう、でもこんな人はいそう、くわばらくわばら。元寇に関する話では、仇の相手を国のために自分の弟を犠牲にしても生かしておくというのはあっぱれだと感じた。仇の孫娘にもっと動いてほしいと感じた。

2024/04/15

mawaji

全作品を読んでいるわけではありませんが世の中の全ての人にお勧めしたい井上靖ですが、まだ駆け出しの頃や未熟と思われる時期の文章というのも読んでみたく手にとりました。ユーモア小説はちょっと意外だったし、同じモチーフで書き比べてみた探偵小説や、戦争中や戦後の空気感が漂う物語などどれもとても興味深く感じられました。やはりデビューしていきなり完成されていたわけではなく、それなりに習作を重ね、江戸川乱歩などの大御所の影響も受けつつ様々なペンネームで大衆文芸誌に応募し「井上靖」が形作られていったということなのでしょう。

2019/05/19

turtle

高校生の頃にはまった井上靖の作品を久々に読みました。 しかも、初期のペンネームで書いていた時代の作品ということで、巨匠の辿った軌跡をかいまみることが出来、なかなか興味深い短篇集でした。 

2019/06/28

hirayama46

井上靖の全集にも未収録だった、別名義で発表された作品も含む短編集。本格デビュー後にも通じる雰囲気のある時代小説・戯曲も良かったですが、のちの作品とは一風違った魅力のある探偵小説・ユーモア小説が興味深かったです。特にユーモア小説は獅子文六にも近い大らかさがあって愉快でした。生真面目なイメージとは一風変わった小説でした。

2019/06/29

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