みさきっちょ
みさきっちょ / 感想・レビュー
あじ
あたし潜伏したいと思った、、しんじさんの母港【三崎町】に─エラ呼吸のライセンスを取りにね。“みさきっちょ”、、絵本みたいだけど絵本じゃないよ、大漁旗靡くエッセイだったよ。骨までしゃぶりたい、移住候補だよ。
2019/07/07
booklight
いしいしんじの三崎滞在記。遠洋漁業当初は栄えたが、その後衰退をしていった三崎。まだその頃の残り香があり、船員用の宿、スナック、バー、飲み屋などが軒を連ねる。ある日そんな三崎に降り立ち、あ、ここだ、と気づいて住み始める。躊躇なく家の中に入る子供たち、賄を作ってくれる近所の魚屋、個性的なスナック、バー、飲み屋、路地にたむろする猫玉達。新参者との良い距離感を知る港町は、小説家にはぴったりだったよう。祭りを一度経験してすっかり自分の母港になっていた。小説家らしい感受性で物語を引き寄せてくるのは、偶然か必然か。
2022/08/29
ぱせり
「ひとりひとりのこころがにぎわってる。黄金色のマグロが、胸の内で、ぴちぴち跳ねている」そのひとりひとりのなかに、もちろん著者いしいしんじさんもいる。ふんだんな長谷川義史さんのスケッチがとてもよい。そうそう、こういうところだと思っていたよ、と言いたくなる、本文にぴったりの三崎だった。
2022/02/08
WAKUWAKU
いしいしんじさん初読み。縁があり三崎に伺った際に版元のアタシ社さんから直接購入した本作。三崎の様々な風景が目に浮かびます。しかし何にも増してこの土地に住まう人々と生活を共にした、共に混じり合って生きた様子がありありと描かれ、文字からそのひとりひとりの感情が立ち上がり、すっと自分の中に入り込む様な何とも不思議な感覚を覚えました。これはいしいさんが三崎を母港と言う程の愛情で書き綴ったからに違いないと思います。また、三崎に行こうと強く思いました。
2021/03/16
wakazukuri
絵本的な柔らかい話。あったかい昔話みたいな感じですぐに読み終わった。
2020/01/03
感想・レビューをもっと見る