森江春策の災難: 日本一地味な探偵の華麗な事件簿

ヒデミン@もも

新刊棚で目があって借りてきたものの。。。後が支えているらしいので、途中で返却。また、ご縁があれば。

2022/10/22

だるま

芦辺作品の中で最も登場回数の多い探偵が森江春策。本書はその事件簿であるが、森江が出ているだけが共通で内容はバラバラ。犯人当て、密室物、倒叙物、ショートショート、架空対談、果ては舞台劇の脚本まで。この趣向を面白がるか、ただの寄せ集めと思うかで評価は変わるだろう。私は気に入った短編が幾つかあって満足した。特に、トラベルミステリなのに鉄人２８号を登場させ、尚且つ読者への挑戦も入る『寝台特急あさかぜ鉄人事件』が傑作。既読だったけど『読者よ欺かれておくれ』の騙し方も巧い。不満は表紙の森江の似顔絵。イメージ違うよ～。

2022/11/18

まえぞう

著者の主要な探偵である森江春策の短編集です。実は、著者とは高校の同級生なのですが、この表紙の絵、60をとっくに過ぎた著者を30前後に戻して、少し（大幅に）デフォルメした感じです。話しは、いずれも昭和の探偵小説という味わいです。

2024/05/17

ふう

「日本一地味な探偵の華麗な事件簿」と副題がついてるがそこまで地味じゃなくない？ むしろ私のとっては「地味めな探偵の日本一読みにくい事件簿」な本作。というか芦辺拓の何が読みづらくさせてるのか誰か教えてほしい。ほんとなぜかわからないけどとにかく毎回読むのに時間かかってもう大変。バラエティ溢れる短編が並ぶので読みにくさにも拍車がかかりwほんとにもう（知ったことか）。一番面白かったのは舞台の脚本。台本見ないから観客はいいけど、あの人のあの説明はちとアンフェア？なのでは。

2022/12/01

Urmnaf

「日本一地味な探偵」の未収録作品集。ということもあって、倒叙あり、パロディあり、コラボありのなんでもあり。H.Mや神津恭介・星影龍三との対談は興味深く。知る人ぞ知るポール・アルテ作品を熱心に出してくれる出版社であるからか、アラン・ツイスト博士との競演作もあり。鉄人28号世界での金田正太郎との共闘にはワクワク（直接は父親の森江春太郎）。まぁ、あの世界では鉄人以外にもギルバードやらモンスターやら、ビューンと飛んでくロボットがいるからねぇ、とは思いましたが。

2022/10/15