ジミー・ハワードのジッポー
ジミー・ハワードのジッポー / 感想・レビュー
NAO
ベトナム戦争時にアメリカ兵が好きな絵柄、任期、配置先、お気に入りの言葉、そして自分の名前を彫らせてお守りとして大切にしていたベトナム・ジッポーを日本人小説家が手に入れたことから、アメリカで謎の事件が起こり始める。初読の作家さんだが、表紙に惹かれて手に取った。最初の項が語りすぎなのが、あまりにももったいないが、なかなか面白かった。本当に、こういうこともあったのかもしれない。
2022/05/12
rosetta
★★★★☆U-NEXTが紙の本を出しているなんて知らなかった💧非常に楽しめた。作家桑島が買ったベトナム戦争当時のジッポ。刻まれた文字や刻印からアメリカの歩兵連隊が今でもあることを知り連絡を取る。対応したアライアが記録を調べ生き残ったOBに話を聞いて回る。その小隊からは上院議員、、投資家、チェーン店オーナー、麻薬王等大きな成功を納めたOBが多かったが不振な死を遂げた者も。アライアも命を奪われ恋人だったジェイソンが調査を引き継ぐ。次第に真相に迫る正当な謎解きや迫る危機にワクワクドキドキが止まらず一気読み。
2022/02/15
きあら
取材でホーチミンを訪れた桑島は、市場でベトナム戦争時に米軍兵士が持っていたジッポーに出会う。刻印されていた名前はジミー•ハワード。本人に返そうと米軍に連絡を取った事が、殺人事件を引き起こしてしまう。題名からは"のほほんとした"、ちょっと退屈な話かと思ったら意外とキナ臭くて楽しめた。
2022/01/13
H
何でこの題材を選んだのかは不思議だけど、何を描いても骨太なこの作者の物語が嫌いではない。
2021/12/07
いざなぎのみこと
ベトナムで見つかった一つのジッポー。そこに潜む過去の陰惨な事件。日本、アメリカ、ベトナムを舞台に、かつての謎に迫ろうとする主人公に、魔の手が忍び寄る。戦争という救いのない手段はこのような悲劇を沢山生み出すのでしょう。今も戦火に明け暮れる地があると思うと、負の連鎖が続かないことを祈るばかりです。
2022/03/30
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