僕は李箱から文学を学んだ
僕は李箱から文学を学んだ / 感想・レビュー
lily
読了が寂しくなるくらい面白かった。皆シーシュポスの岩のような人生を真摯に語り羞恥心の愛撫のような優しさと謙虚さと直向きさがある。歴代受賞者皆好きになるし、翻訳版韓国文学の全てを読みたくなる。(以前からあるが)密かな目標が再認識されてウキウキしている。
2021/03/13
かもめ通信
これから先、何度も読み返すことになりそうな1冊。またまたどどっと読みたい本のリストを伸ばしてしまったが、後悔はしていない。
2022/01/07
ちゃっぴー
「菜食主義者」とこの本を全然違う時期に図書館に予約してたのだけど、偶然一緒にやって来た。韓国で最も権威のある文学賞「李箱文学賞」。大賞受賞者は所感と共に「文学的自叙伝」を発表する。本書は歴代23人の文学的自叙伝が掲載されている。人生経験のなかで心の底に何かしら抱えているものがあり、それが文章を書くということで表現しているのかもしれない。作家の思いが静かに熱く伝わってくる。
2022/03/31
GO-FEET
「“韓国の芥川賞”とも称され、韓国で最も権威ある文学賞「李箱文学賞」。 その大賞を受賞した作家は、受賞所感とともに「文学的自叙伝」を発表する習わしがある。 どんな本を読んできたのか、どのようにして小説を書き始めたのか、どんなふうに作品を書いてきたのか――。 歴代の受賞者23名による文学的自伝エッセイ集。」(版元による惹句)
2021/06/22
チェアー
なぜ自分は小説を書くようになったのか。 思い返すとそれは必然ともいえるし、意思の力でもあるし、努力の結果でもあるし、偶然でもある。 まじめだから結果が出るとは限らない。 つらい思いをしたから面白い小説が書けるわけではない。 だが、何か、言葉にならないものが、小説を書く人の中で共通しているのではないか。 そして韓国の作家の心にはストライキ、軍事政権、弾圧、政権の腐敗、それらが折り重なるように沈殿しているのだとも思う。
2021/04/14
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