日本のタイル100年 美と用のあゆみ
日本のタイル100年 美と用のあゆみ / 感想・レビュー
まちこ
タバコ屋とタイルの関係が載ってる!と勇んで読むと常滑と瀬戸と多治見と京都のことばっかで楽しかった。寺の床は敷瓦、古いビルの装飾はテラコッタ、それが全てタイルという名称に統一されたのは1922年。明治後期から輸入され始めたタイルは大正になると国内で生産されるようになり生活改善運動と関東大震災での煉瓦造りの敬遠も相まってあっという間に量産されるようになる。常滑のスクラッチタイル、瀬戸山茶窯の小森忍、京都の池田泰山、多治見の山内逸三の産業タイル。昭和30年代のタイル職人の給料は大卒初任給の5倍あったという。
2023/11/11
ナタデココ
スペイン風邪のパンデミックにより、衛生の象徴たる白タイルの流行。戦時中は贅沢品の扱いを受け、戦後は新素材の台頭。波乱の100年である。レトロな印象を受けるタイル張りであるが、建築技術の向上により重量の縛りから解き放たれてから普及したものであり、比較的モダンな建築に当たるというのは意外だった。名古屋市在住という圧倒的な地の利を活かして、タイル系ミュージアムを回りまくろうと思った。図書館。
2024/05/29
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