反=恋愛映画論──『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで (ele-king books)
反=恋愛映画論──『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで (ele-king books) / 感想・レビュー
akihiko810/アカウント移行中
映画評論家の二人が、恋愛映画について語り合う。印象度B+ 本作では80~100本くらいの映画が取り上げられている。そのうちの知ってる&観たのが半分くらい。韓国の恋愛映画の巨匠ホン・サンスの作品は見たことない(名前も初耳だった)。知っている映画の項目だけ読んだ。やっぱり「花束みたいな恋をした」「寝ても覚めても」は、恋愛映画的に重要な作品らしい。私はそこまでの評価ではないけど。アメリカ映画「ハーフ・オブ・イット」の評価が高いのはうれしい。「燃ゆる女の肖像」をベスト・恋愛映画に挙げていて(続
2023/01/25
しゅん
あっという間に読み終わった。この二人が話して本にしているという点がまず以外で、そこに作る意義や楽しさがあっただろうと想像する。佐々木さんが、ストーカー的妄執に捉われている男を描いた映画ばかりが好きになる、という話が頭に残っている。いわゆる「キラキラ系恋愛映画」を書籍として取り上げたのが面白いと思う。フェミニズム的価値観と死フィル的価値観がぶつかって折衷する感触が残るが、これは女性・男性がそれぞれを担っているのではなく、話者二人それぞれのなかの相克を互いに確かめ合っている感じ、といった方が近い。
2024/07/19
Jessica
あまりにも面白くなさすぎて驚いた一冊
2023/07/26
onisam
児玉美月さんがあとがき「恋愛映画崩壊前夜」で、敢えて同性愛と異性愛を区別せず縦横無尽に恋愛について議論するためにクィア映画の章を設けなかった(要約)と書いていて、重要な視点と思う。同じ文脈で31頁「……「同性愛も普通だ」と言う以前に、あるいはそれと同時に、「異性愛は普通ではない」と言うべきだと思っています。」と仰っていたのも印象に残った。
2022/09/04
近江
冒頭から「恋愛映画が苦手」という著者が「なぜ恋愛映画が苦手か」から恋愛映画にあるイデオロギーを対談で解いていく本。ジェンダー論、政治体制への疑問といった話に波及していくのは「男女の恋愛」を描く恋愛映画の批評だからといえば当然の流れだが、恋愛映画単体ではなく様々な作品を見た上での群体の解説としてとても面白かった
2022/12/28
感想・レビューをもっと見る