あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT
あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT / 感想・レビュー
よんよん
60代になった詠美と同世代の自分が見てきた出来事が歴史を振り返るように書いてあり、今後どうなるか安心より不安が多いのに気付いた。コロナ感染がこれほど蔓延するとは思わなかった。コロナが収まり景気は回復するのだろうか。黒野さんが書いているような強力な政治家がリーダーシップを発揮して、住みやすい日本が実現すればいいが。‘歴史は繰り返される’
2021/05/02
きあら
SFを交えてバブル以降の日本を描きつつ、今のままの財政政策を続けた日本の2040年とそうでない場合の2043年の日本。MMTは緊縮財政よりはマシと思うけど、疑問の多い理論。コロナ対応や昨今の政治スキャンダル(といわれているもの)も自分とは意見が異なるが、物語としては楽しめた。
2021/04/19
belalugosi6997
500頁近い大作。小説は年間1〜2冊の私にとっては貴重な栄養補給である。序盤は安物の三文芝居。しかし、あるキーワードをきっかけに物語は起伏の激しい急展開を魅せる。悪夢のような現実は、まんざら夢ではない。夢から覚めるためには正しいか貨幣観が必須である。「政治家のレベルの低さは国民のレベルの低さを映す鏡である。」これには恐れ入ったぐうの音も出ない。終盤もやはりあるキーワードをきっかけに伏線を回収することになる。次世代の者に向かって「どうだ!」と胸を張って言える世の中にしてあげたかった、面目ない。ベスト著書
2021/06/19
りょう
あの黒野さんが、本気で経済小説を書いています。そして、さすがに読ませるエンタメ性もばっちり!まさにコロナの渦中にいるなかで、(延期されたオリンピックが本のなかでは中止になっているのは違うけど、って中止になると考えるよな)、この国の未来を描く力作!
2021/07/21
MioCastello
バブル崩壊とその後の金融危機のどさくさの中でいかに外資がうまく立ち回ったかといかに政治家と官僚達が間違った舵取りをしたのかがよく理解できる。問題は日本がいまだに当時の間違いに気づかず軌道修正出来ていない事だ。このままでは小説で描かれたディストピアが現実となってしまう。緊縮財政論者はコロナ禍でさえ借金を次世代に残していいのかというロジックを用いるが、国を衰退させ夢も希望もない暗い日本を次世代に背負わせる事こそ罪ではないだろうか。
2021/12/31
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