海のむこうで
海のむこうで / 感想・レビュー
chiru
とっても小さくて、とっても愛くるしい…そんな可愛い絵にぴったりなやさしい5つの物語。おじいさんと私が時空を超えて出逢って/海のむこうの子供たちに喜んでもらいたくて/大好きなひとに“アイ・ラブ・ユー”を伝えたくて… 誰かが誰かを想ってる、ありふれた日常こそがほんとうのしあわせ。どのお話も好きだけど、一番好きなのは「リスのおさんぽ」 柔らかく降る雨のように、心にあたたかく染み渡るストーリー。大切なひとを愛おしく思う、そのひたむきさを抱きしめたくなるような絵本です🐿✨
2021/08/16
アン
本を開くと綺麗な薔薇が「こんにちは」って笑って迎えてくれるよう。5つの短い物語が収められ、どのお話もシンプルでありながら、何気ない日常に宿るささやかな喜びがきらめいて、絵も愛らしく、穏やかで幸せな気持ちに。女の子と肩にのったリスがお父さんと出会う『リスのおさんぽ』、サボの船に贈り物を乗せた『今日という日に』が愛に溢れとても好き。みんなの笑顔が温かく心が和んで、こんな日がずっと続くといいなと思ってしまうのです。遥かな海のむこうでも…。「アイ・ラブ・ユー」で繋がる優しく素敵な世界を。訳は石田ゆり子さん。
2022/02/09
いこ
半年位レビューをあげてない。でも「この本はお知らせしなきゃ」と思った。本屋で一目惚れした、キャンバス地の表紙。ゴフスタインの作品は、愛らしい小さな絵とシンプルな文章で、いつも溢れんばかりの愛を伝えてくる。だからどの作品も大好きだけど、今作はなんと訳者が石田ゆり子さん。彼女の著作には、その感性に何度も驚かされてきた。流石に言葉選びがとにかく秀逸。彼女が訳したゴフスタインは、いつもよりもっと可愛らしく素敵。これは本当に素晴らしい作品!特に1㎝サイズのりすが愛を伝えていく話は大好き。皆さん、ぜひ手に取ってみて!
2021/08/09
アキ
石田ゆり子さんが翻訳したゴフスタインの絵本。シンプルな絵にシンプルな言葉。なんでもない一日の、少女っぽくない少女の、のどかで豊かな生活を楽しめます。2020年コロナ禍の最中に翻訳に勤しみ、2021年出版された。2022年になっても、海のむこうでのなんでもない一日はとてつもなく貴重に思えるのです。
2022/02/23
けんとまん1007
手元に置いておきたい1冊。いい意味で、徹底的に削ぎ落された絵と文章が、かえって、深みと広がりを与えてくれる。つまり、観る人に委ねられているのだと思う。それと、この本は、やはり実物を手にとるべきだ。布張りのような手触り感が、触覚と視覚を刺激する。丁寧に作られた1冊。
2022/01/31
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