やまなし Mountain Stream
やまなし Mountain Stream / 感想・レビュー
starbro
約100年前に宮沢 賢治が発表した作品のアメリカの詩人による新作バイリンガル絵本、この作品の存在を本書で初めて知りました。幻想的で独特な世界観、タイトルは「やまなし」よりも「クラムボン」の方が好いと思います🦀🦀🦀 https://gallery-g.jp/past/moutainstream/
2022/05/17
chimako
図書館に予約本を取りに行ったら「2階で原画展をやっている」と知り合いの司書に聞いて行ってみた。山村浩治さんの幻想的で懐かしい絵とアーサー・ビナード氏の英訳で新しい絵本となっている。原画に囲まれてこの本を読む贅沢な時間を味わえた。「やまなし」は難解で何度読んでも腑に落ちる事がない。だいたい解ろうとするのが間違いかも知れない。クラムボンはわらったよ。こんな言葉の響きと子蟹たちの驚きや恐怖を幻灯を観る子どもの気持ちで楽しめば良いのかな。表紙の色合いが世界観を醸し出す、これは大人が欲しい一冊。
2022/07/10
☆よいこ
絵本。英語表記あり▽(1)五月の川底。二疋の子蟹のおしゃべり「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」"Larvy-Doo laugh...." "Larvy-Doo laugh and hiccup." 悠々と泳ぐ魚が、かわせみに攫われる。(2)十二月の川底。やまなしがKERBOOOOM! と落ちてくる▽日本語でも難解な宮沢賢治の名作を英訳するなんて、なんて面白い試みでしょう。私は英語不得手なので英語の先生に見てもらいましたが「分かりやすい英語ですね」とのコメントでした。解説あり。
2023/10/17
ヒラP@ehon.gohon
日本の図書ですが、洋書に区分される絵本のようです。 宮沢賢治の童話です。 それを英訳したアーサー・ビナードさんの力の大きさでしょうか。 山村浩二さんが謎めいてファンタジックな世界を繰り広げています。 絵には登場しませんがカワセミは17cm位の小さな鳥です。 大きな存在感を示した魚もやまなしも、実は小さなものだと思います。 そうするとさらに小さいかにたちにとって、不思議な生きものとして話題になるクラムボンは、プランクトンであったりアメンボであったり泡であったりするのでしょうか。
2022/06/12
ケ・セラ・セラ
「クラムボンはわらったよ」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」もう何十年も前なのに、国語の教科書で読んだときのことを忘れていません。授業なのにこれというはっきりした答えが示されないのが意外で驚きでした。高校になって宮沢賢治の様々な作品に触れる機会があり、そこでようやく何かすとんと感じるものがありました。『やまなし』はそんな特別感のある作品です。山村浩二さんの絵が、また違った世界を見せてくれました。アーサー・ビナードさんが英訳で相当悩まれたようです。二匹の蟹の兄弟の会話。クラムボンは…。
2023/01/16
感想・レビューをもっと見る