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じゃむパンの日

じゃむパンの日

じゃむパンの日

作家
赤染晶子
出版社
palmbooks
発売日
2022-12-01
ISBN
9784910976006
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じゃむパンの日 / 感想・レビュー

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seacalf

読メで評判なので手にする。これはよき本。最初は合わないかと思ったが、「安全運転」でほっこり笑わせられ「君の名」でふふふとなり、あとはもう笑いを誘う小さな良きお話の数々に身を委ねて楽しむばかり。全体的にほっこりさせてくれる話が多くて、ユーモアに溢れたキラキラした思い出話が綴られていく。巻末の岸本佐知子さんとの交換日記も楽しい。著者の赤染晶子さんは2017年に夭逝。このエッセイの出版は2023年。もうこの世にはいなくてもこうして本になって心が浮立つ愉快な気持ちにさせてくれる著者は素敵な乙女だったんだなと思う。

2024/03/08

けんとまん1007

不思議な空間がある本。ゆったりしているようで、ユーモアがあるようで、でも、どこか覚めているような部分も。装丁ガ、ノートのようでもあり、どことなく手に取ってしまいたくなる。

2023/05/30

アキ

笑えました。最後の岸本佐和子との交換日記オモロ過ぎ。岸本さんの禁断のぶぶ漬けの質問に、何万回も聞かれてきたであろう京都人である著者の答えが超ウケました。芥川賞作家であっても関西の血が流れているのは運命のようで、京都新聞のコラムも何度も笑えました。この本は、大阪の推しの本屋さんでおすすめされた本。palmbooks、昨年の秋にできた新しい出版社のはじめての本。手のひらにおさまるサイズの本がちょうどいい。この本は皆様におすすめします。因みに著者は2017年に42歳で亡くなられたそうです。本書が初のエッセイ集。

2023/01/03

ちゃちゃ

肩の力を抜いて寝る前に手に取るには、最適のエッセイ集だ。ふふっと声に出そうな笑いが、心も体もゆるめてくれる。本作は早逝された芥川賞作家の愉快なエッセイ集。独特のユーモアと、時には少々自虐スパイスを効かせて書き綴る日常に、滲み出るようなおかしみや味わいがある。さりげなく漂う京都愛に、同郷者としては、そうそうそれ!と共感しながら読んだ。日本一長い遠慮時間、罰当たりの感覚、かまい(世話やきの人)の存在…。最後の岸本佐知子さんとの交換日記は、お二人の丁々発止の応酬に、極上の笑いをいただいて感心しきりだった。

2023/05/27

fwhd8325

とても楽しいエッセイでした。日常を描いているのでしょうが、それがコミカルというのでしょうか、不思議な世界観でした。芥川賞を受賞した「乙女の密告」もどこか節後な世界観を持っていました。その感覚は、川上弘美さんのエッセイであったり、今村夏子さんの世界に通じているように思います。

2023/02/06

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