ハリー・ポッターと秘密の部屋
ハリー・ポッターと秘密の部屋 / 感想・レビュー
Tetchy
今回は多重構造のプロットであり、少年少女の読み物としては高度な内容だと思った。秘密の部屋を中心にして起こる怪事件の犯人及び共犯者、秘密の部屋を探し当てるまでの経緯に仕掛けられた構造はかなりの紆余曲折を経ており、物語作家としてのローリングの才気溢れるといった感じだ。単なる少年少女向けファンタジーに終始していなく前述のような特徴からも判るようにミステリの要素が色濃くあり、これはやはりイギリスの作家であることも起因しているのだと思う。ミステリ発祥の地イギリス。やはりミステリの血は濃いということか。
2009/09/17
zero1
二年生になったハリーたち。おじたちの虐待があるため、ハリーにとって魔法学校は救いになっている。しかし不吉な予言が。この巻ではハグリッドの過去が明かされる。謎の日記と部屋が焦点に。スリザリンの継承者とは?規則は破るためにある?人気のロックハートは役に立つ?ドビーも登場。【読む楽しさ】は健在だが最初と比較すればテンションが下がったか。それともハードルが上がった?クィディッチで負傷するハリー。マグルが差別される場面はヘイトスピーチを思い出した。どの世界でも生きている限り差別とは縁が切れないのだろうか?
2020/07/19
HIRO1970
だいぶ前に読みました。
2005/01/01
テルテル
誰の元で過ごし働いていくかで、心は地獄にも天国にもなる。いじめを考える絵本『おおきなあな』と共感できる。意地悪なおじ、おばに監禁されて餓死寸前。まさに地獄。ハリーの心の『あな』を埋めたのは、魔法学校でのロンを含めた仲間たちの存在だった。屋敷しもべのドビーもまた同じ。シリウスの屋敷に従えていたために己を押し殺して主人に従わなければならなかった。シリウスの計画には正直苛ついた。ハリーの『生きる力』はヴォルデモートから仲間を守りたいという強い想いと勇気だった。秘密の部屋での戦いに拍手。私も仲間を守る人になる。
2015/04/19
再び読書
トム・リドルがヴォルドモートで、日記の中に生きているという意外な展開にどんどん読めてしまった
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