近代土木の夜明け―日本人技術者の努力と自立 (土木の絵本)
近代土木の夜明け―日本人技術者の努力と自立 (土木の絵本) / 感想・レビュー
くみ
近代土木の礎を築いた人たちの物語。幕末に伊藤博文と一緒にイギリスに密航した仲間の1人に井上勝という人がいて、しかも日本の鉄道の礎を築いたとか知らなかった。他にも日本でのトンネル、治水、橋梁、港湾各方面を先駆けたひとたち。どの人も残した成果は大変なものですが、地道でコツコツと研鑽を重ね、しかも謙虚な生き方に感銘を受けました。「工学は一日の仕事を1時間に止め、人が静かに人生を思う余裕を与えるものでなくてはならない」という、橋梁技師の広井勇の言葉が響きました。
2022/09/17
阿輸迦
古市公威:信濃川の改修、北垣国道のことを「こんどきた餓鬼極道」田辺のことを「若造」と悪口を言う京都市民さえいた。
2022/03/31
Mealla0v0
タイトルだけ見て通販で買ったのだが、届いて絵本だったと知る。とは言え、概略的に知りたいことは大方知れたという意味では面白かった。近代化の基礎工事たる土木の素晴らしさを子どもたちに伝えたい――ということ自体にイデオロギーを感ぜざるを得ないが。1999年刊行、ということも時代性がありそう。
2021/12/08
はぴたくぽん
小学校図書室本。土木の絵本。井上勝、古市公威、沖野忠雄、田辺蒴郎、広井勇。 読み聞かせるのには長かったが、息子も真剣に聞いていた。近代日本の目覚ましい発展は、あまり一般的な伝記では知られていないこうした素晴らしい偉人達によって築かれたのだなぁと、読んでいる自分も胸が熱くなる思いがした。自分では手に取らないタイプの絵本なので、息子のチョイスに感謝。
2019/06/27
読み人知らず
ものすごく内容の濃い絵本。かこさとしさんが描いてるから、と思ったけど内容は深い。この時代の情熱に燃える人ってはんぱない。
2010/09/12
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