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夜回り先生

夜回り先生

夜回り先生

作家
水谷修
出版社
サンクチュアリ出版
発売日
2004-02-01
ISBN
9784921132545
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夜回り先生 / 感想・レビュー

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みゃーこ

弱さ、孤独、空虚、不安、どうしようもなさが大人にも子供にもなれない思春期の子供たちが抱える心の闇の部分は不安定で非常に危うい方向に流されてしまう。そんな時「いいんだよ」といってくれる存在は心の居場所になるんだと思った。たとえそれが夜の街という虚飾の世界であろうとも。

2013/12/30

SOHSA

言葉に迫力がある。説得力がある。言うは易し、行うは難しの現実の中で作者の行って来たことは並大抵のこととは思われない。行間に潜む言葉の余韻に作者の思いが詰まっているようだ。仕事上の理由で私自身、ここに登場するような少年少女たちと知り合ってきたが、水谷先生のようには考えも行動もできなかった。自分がどのように生き、考えるべきか、本書は静かに読み手に問いかけてくる。

2014/03/18

糜竺(びじく)

自分の心に、一つ一つの文がとても突き刺さってきました。大人に傷つけられて、夜の世界へと飲み込まれていく子供達を、真剣に助けようとしている著者の水谷先生の姿勢に目頭が熱くなりました。偉そうに理想ばかり語って、何もしない大人はたくさんいますが、水谷先生はホント凄い。夜の街を回って、分け隔てなく、子供達に声掛けをして、親身に子供達に寄り添ってて、こんな先生や大人が少しでもふえれば、もっと世の中は良くなっていくのではと思いました。強くて、弱くて、悲しそうで、優しくて、何かとにかくとても素晴らしい先生でした!

2013/12/25

再び読書

世の中にはまだまだ僕たちが知らない不幸を囲った子供たちがいる。このような人がいることに感銘を受ける。しかしながら、僕たちに何が出来るのか?気楽に意見を言えない心の闇が垣間見られる。まずは自分の子供を、闇に取り込まれない様にすることのみが、今の僕に出来ること。自分を過信しなく、自分の出来ることを淡々と続ける。これが子供を結果的に救ったのかと思う。弱みに付け込む大人が一番罪が重い。そんな屑をどうするか?命題は果てしなく重い。

2013/05/23

カナン

愛、悲しみ、愛、恨み、愛、憎しみ、愛、愛、愛…。この本は、結局のところ愛にしか辿り着かない。文面から溢れるのは子ども達へのまっすぐな愛だけが綴られている。効率が悪いとか、所詮救われるのは少数だと、切り捨ててしまうのは簡単だろう。けれど出逢った子の運命や未来を少しずつ変えていくためには、人ひとり分の命を懸けてもとても大変なことなのだ。それを躊躇い無く実行する水谷氏に伝えたい。貴方の決死の努力は、幼少期の自分もきっと救ってくれたでしょう、と。 「(落とされた)指一本、なかなか痛かったが、安い買い物だった」

2013/01/24

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