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蚤の市

蚤の市

蚤の市

作家
安野光雅
出版社
童話屋
発売日
1983-10-01
ISBN
9784924684157
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蚤の市 / 感想・レビュー

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立花孝志大嫌いおじさん・寺

【読メ上品部】安野光雅がフランス映画から材を採って描いた絵本。絵本と言ってもストーリーも台詞も無いので、画集に近い。隅々まで丁寧に描かれたフランスの蚤の市の全貌は、眺めていてなかなか飽きさせない。洛中洛外図みたいなもののもっとユニークなやつみたいな感じだ。蚤の市に出されている品物も面白い。日本から来た品物も並べられていて、思わず見入る。安野光雅の絵は、三国志や平家物語を扱ったものを見ても人間が小さく等身大なのが良いのだが、この本はそのいつもの鳥瞰の眼差しを少し下げて人と品物を見せてくれる。

2015/06/10

booklight

安野光雅の対談を読んだときに「絵で食っていくんだ」という想いをすごく語られてた。こんな人でもそうなんだ、と思い、著作が多いのも納得。この本も、絵で語るんだ、という想いを感じる。それからいろんな道具や人を描くのがたのしいのだろうな、というのを感じる。だからそこはかとない楽しさが立ち上ってくるんだろう。3年にわたって描いたとあって、その3年、楽しかったんだろうな。うらやましい。

2021/12/31

ケ・セラ・セラ

3年がかりで描かれた作品は、とにかく細かく隅々まで楽しめます。ありとあらゆる物が並ぶ蚤の市。その賑わいが聞こえてくるようです。こんなところにこんな人物がという遊び心も。ポパイとオリーブ、アリスとおぼしき姿もあり。荷車引いた夫婦は稼げたのかしら。この絵本が出版されたのは40年近く前。作者は「もしかしたらこの本も蚤の市に出るかも」なんて書かれていますが、それはまだまだ先のようです。ちなみに東京世田谷でも『ボロ市』なるものが毎年開かれています。(今回はコロナで残念ながら中止でしたが)

2021/03/03

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

字のない絵本。子どもたちが見たこともないような者が登場します。それがいったい何なのか?とお父さんやお母さん、おじいちゃん・おばあちゃんたちに聞いてみてください。そして語られるお話が、この絵本の物語なのです。

2021/09/13

tama

図書館本 ファンだし、安野さん偲んで 安野さんらしい仕掛け一杯!まず表紙の荷車の二人がこの後どこに出るか探すのが楽しい(必ずしも同じ姿勢で出るとは限らない)。この市すげえなと思うのは蒸気機関車、クラシックカー、帆船まで出てること。アラジンがランプ売ってランプの精が幟出してるし、ザンパーノも大道芸やってる。アラブ人がドラム缶の石油売ってる隣ではターザンが象牙売ってるって、おいっ!どこかで見たような少年が横笛吹いてる。ああ、表紙のお二人これを売りに来てたのか。カーミットもいる。靴を履いてみる女性達は!楽しい!

2021/02/01

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