海の狼 (シリーズ百年の物語 3)
海の狼 (シリーズ百年の物語 3) / 感想・レビュー
マリリン
既読本で知った本作。“私”ワイデンが遭難し救助された、地獄船ゴースト号の船長である狼ラーセンの物語か。荒々しく逞しく野生と知性を併せ持った狼ラーセンの人物像はまさに狼。臨場感溢れる海洋上の描写も魅力的だが、狼ラーセンの生き様に惹かれた。特にワイデンとモードが辿り着いた島で再びゴースト号が現れ、身体の機能をひとつづつ失いいつつ生を全うした狼ラーセン。...さよならサタン誇り高き魂...亡骸は海に投ぜられるべし...祈りの言葉を捧げた二人の姿から、深い敬愛の念を感じた。凪のような情景が脳裏に浮かぶ。
2024/08/11
yooou
☆☆☆★★
2004/06/19
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