サンドマン夢の狩人-ドリームハンター (DC COMICS VERTIGO)
サンドマン夢の狩人-ドリームハンター (DC COMICS VERTIGO) / 感想・レビュー
くさてる
ゲイマンの原作を夢枕獏の訳(手直しくらいとは思いますが)、天野喜孝のイラストで絵本化というわけで、期待を裏切らない出来栄え。個人的には天野喜孝描くところの“ドリーム”を見られただけでも感激です。妖しいけれど優しい物語です。
2012/04/21
kaeremakure
狐と貉の化かし比べだの、陰陽師と式神だの方違えだの、日本語ネイティブなら割とありきたりに書けてしまいそうな王朝ファンタジー的題材を、ゲイマンは遠い異国のおとぎ話として丁寧に描写し、天野喜孝の無国籍画や夢枕獏の文彩と相俟って他ではなかなか見られないような作品になっている。ただサンドマン本編でお馴染みの要素がそれとは名指されずに次々と出てくるので、グラフィックノベルを先に読んでおいた方が楽しめます。
2014/08/27
fap
ドリームハンターと聞くと他の人物を想像してしまう世代です。 一言でいうと狐の怨返し。 これを英国人が書いたのかー。 獏さんポエムはないけれど獏さん節は出ている。 天野喜孝イラストがたくさんあってお得です。 サンドマンは物語の外側にいる超越者です。 「彼らは獏なのじゃ」
2019/09/14
ピリカ・ラザンギ
作品の内容と原文はニール・ゲイマン、文章は夢枕獏、絵は天野孝之というなんとも濃い作品。ニール・ゲイマンのサンドマン的な世界を期待したがガッツリ平安時代の日本が世界だった。もちろん、サンドマンを読んでいれば、三人の占いの女(1体3者)五章の話しかけてくる庭(水夫の楽園)や二人組の男(カインとアベル)を思い出すが、日本の僧侶がその世界にいるのは、天野氏の絵も相まってクロスオーバーしてるのかどうかわからなくなってくる。なんとも不思議な感じがする。ちなみに解説を柳下毅一郎氏が書いている
2018/06/24
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