孤独な惑星
孤独な惑星 / 感想・レビュー
keroppi
会田誠「げいさい」を読んで、会田誠の芸術作品を見返したくなった。この本は1999年刊で、その頃までのほとんどの作品が掲載されている。洋画専攻なのだが、描くモチーフとしては、伝統的な日本画が多い。それが少女や漫画や反社会的な表現によって、圧倒的なパワーを持って迫ってくる。道徳心の強い人は拒絶するであろう。数年前の美術展で見た葛飾北斎「蛸と海女」をベースとした「巨大フジ隊員vsキングギドラ」のインパクトが忘れられない。いくつかの作品の前に立つ若き会田誠の写真を見ると「げいさい」のその後を読みたくなってしまう。
2020/09/16
かやは
現代美術=わけわからんと思ってたけど、解説を読むとこういう意図で描かれたのだな、とわかるので面白い。逆に解説が面白くても実体がつまらないものは駄目なんだろうな。作品自体も魅力的なものが多かったので楽しめた。ときどきなんじゃそりゃ!ってのもあるけど。7万円の金箔にゴキブリの絵を描いたりすることを本気でやっている。それに対してもったいない!とか思ってしまう私は、学校教育にきちんと洗脳されたってことだろうね。いいじゃん。そういう人がいないと世の中回らないもん。そして彼のような芸術家もいないと、世の中面白くない。
2014/04/19
蘇芳
セル画で春画など、今時な若さと変態さを十代のまま発酵させたかんじ。ちょっとバブル世代な雰囲気の女の子なのは作者の好みでしょうか。
2014/07/26
もっさん
★★★★★ 10代的な感覚で社会へのアイロニーや性衝動を過激に表現し続ける会田さん。その表現の過激さ故に作家本人が気づいてない高い批評性を帯びている作品が結構あるなという印象を受けました。ただ惜しむらくは作家の感覚が時代の最先端ではなく現代もしくは少し前の時代に位置している気がすること。
2010/10/21
Fumi Nouchi
学生のころに出逢って、何故だかわからないけれど惹かれ続けている。
2013/04/27
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