ロスト・イン・アメリカ
ロスト・イン・アメリカ / 感想・レビュー
梟をめぐる読書
二〇〇〇年紀到来前夜に行われた、阿部和重、青山真治、黒沢清、塩田明彦、安井豊らによる豪華対談集。1999年当時の『タイタニック』の興行的大成功をして「キャメロンの時代」と総括したり、現在ではすでに有効性の疑わしくなっている部分もあるけれど、しかし911テロやイラク戦争といった現実の事象に引き付けられることなく無邪気に「アメリカ映画」(大文字の〈シネマ〉)を語ることのできた最後の時代の証言として、稀有な幸運に恵まれた企画だったといえる。
2012/01/28
omemegaro
キャメロンとスピルバーグが話題の中心。阿部和重の頭の良さ、俯瞰に物事をまとめる上手さと、黒沢清の率直な感覚、実感から思索しているその有難さには、こういった対談を読んだときの常ではあるけど改めて感心する。99年当時にはジョージ・クルーニーの存在がまだそんなに大きくないというのが一番時代を感じた。
2016/08/21
kikikaikai
久々に再読。出版次点で、世界で最も真摯にスピルバーグを評価している本かもしれない。
2013/02/04
さとう
もっと映画見てから出直してきます。
2011/10/11
aquirax_k
面白い本だけど、絶版ということで誰も読んでないのね。
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