超芸術トマソン
超芸術トマソン / 感想・レビュー
Speyside
写真はやはり大判で見たかったので、文庫ではなくて単行本を探したのだが、1985年刊で絶版本なのでかなりのプレミアが付いていた…というわけで、図書館で検索するとあっさり発見。図書館ってほんとありがたい。 簡単に言うと、街中にある不動産に付随した無用の長物(例:昇った先に何もない階段)を探して愛でるという本なのだが、赤瀬川氏の語り口が軽妙かつ、時に哲学的(?)な切り口で面白い。面白いこと考える人だな〜と思ったら、『新解さんの謎』の著者だということを知って納得。それにしても、表紙の写真は何度見ても背筋が凍る。
2020/06/03
Nekono
トマソン……現代美術が世界に対する真摯な壮大な一つのジョークであるように、トマソンはやはり現代美術の作品として捉えられるべきだと思う。物としてのトマソンには作者がいない。その場所固有の捩れがプニュっと押し出されてポツネンとある。見えない存在だな。その見えない名前もない何かを発見することで“トマソン”として存在し始める…となると発見者が作者だ。発見者の視線の揺れがトマソンを見つける。見つけた瞬間、風景が別の意味を含む。これは芸術体験だ。そして、トマソンを探すツアーは超参加型創造行為と言ってもいい。
2015/03/19
ちや
良い感じ
2022/03/25
Yasutaka Nishimoto
1980年代の写真集。街の不動産や道路と融合した、おもしろい風景。麻布の再開発直前に残された煙突と、そこに登った写真家とのコラボレーションも傑作。
2016/08/21
Tkc Knk
【☆☆☆☆☆】
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