秘本世界生玉子
秘本世界生玉子 / 感想・レビュー
じょーねつ
1980年出版。エロ漫画、ピンク映画の批評集でありながら後半、性のあり方から近代をラジカルに問い直すめちゃくちゃハードな批評に。文章は本気も本気、これくらい濃密な文章は氏の著作でもちょっと他にないんじゃないか。このおそらく世界でも有数の思想書が文庫化して絶版になってAmazonで余って1円ってのもは本当にあれだけど。「僕達の足許で、今世界はただの廃墟でしかない」「西欧近代は根本が男色的でありながら男色を抑圧している、論理矛盾を犯している二流の文化」
2013/07/14
笠井康平
桃尻娘と平行してなぜこれが書けたのかと読み始めて、これは平行しないと書けないなと読み終えた。性愛に関する世間のあんまりな無自覚さに、はっきりと・性急に「バーカ!」と言っている。「憎む」という言葉を、こうも適切に使えるのかと思うと、気が引き締まる思いだ。
2013/10/15
さとう
すごい。またあとで感想かきたい
2010/10/30
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