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小説探検

小説探検

小説探検

作家
小林信彦
出版社
本の雑誌社
発売日
1993-11-01
ISBN
9784938463342
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小説探検 / 感想・レビュー

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まこみや

寝る前にたまたま手にとって、あちこち拾い読みするうちに結局ほとんどを再読してしまった。〈小説をいかに語るか〉という観点から読み巧者の職人芸が開陳される。小林氏の「物語」に対する仕込みの量と肌で覚えた感覚には、読むたびに驚くと同時に教えられることが多い。アメリカの作家たちの小説技法のほとんどは映画から借り受けたものという指摘やメロドラマの観点から永井荷風と谷崎潤一郎の比較をするなど、目の付け所が本当に職人技だと思いますね。

2021/11/03

Susumu Kobayashi

『小説世界のロビンソン』(改題再編集版:『面白い小説をみつけるために』)に続く小説論と思ったが、いささか肩すかしを食った感じ。掲載紙が『本の雑誌』で、毎月の枚数に制限があるからやむを得ないのではあるが、同時代の作品を取り上げることも多いため、書評的な意味合いが強い本となった。こちらには読んでみたいと思わせる本はあまりなかった。

2018/08/07

Hiro

内外の、外国のものがかなり多いが、小説を読み、プロットの作り方、語り方を雑談調で語った読書エッセイ。何せ30年前の出版なので、取り上げた作品も話題も古いのは致し方ないが、言わんとしていることは面白いし、ハイスミス、キングなどの現代作家と共にバルザック、プルースト、荷風、谷崎、三島などが扱われていて興味深い。特にバルザックやプルーストの読み方を教える箇所はとても参考になる。またまだノルウェーの森までだった村上春樹についての評価も面白く読んだ。またまた数多くの未知の作品を教えられた。

2024/05/19

ナハチガル

語り口が好み。コメントが的確。山崎豊子さん、バルザック、スティーブン・キング、パトリシア・ハイスミスなど、取り上げられている本を読んでみたくなりますね。しかし日本人には「さん」付けで外国人は呼び捨てってどうなんでしょう。かといって「バルザックさん」とかいうのもいかがなものか。A。

2015/01/28

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