青の美術史 (isの本)
青の美術史 (isの本) / 感想・レビュー
凛
『ハイドラの告白』より。青に感じる夢とロマン。冒頭の青についての考察が面白かった。未掲載の作品に対する記述が多く、素人なのでググらないとわからなかった。文体が少し不自然。
2017/08/29
読み人
<古書購入>入手、即読。楽しく<青>の世界を連れ歩いて頂きました。
2014/05/08
ニコ
図象を理解したくて購入。その点で望み通りではほとんどなかったけれど、中身には満足です。「青は空間と媒質の色」というくだりがとても気に入りました。青は作用によって生まれる色で、大半の生物やモノは持ってない。だから神秘的で胸打たれるし、理想の象徴みたいな使われ方をする。 初めてモルフォ蝶の標本を見た時の、あの衝撃を思い出しました。
2013/08/23
スエ
一冊まるまる引用したくなるくらい、素敵な一冊。ジョットからはじまり、フェルメール、セザンヌ、ピカソを経てイヴ・クラインに通じる青の歴史。フリードリヒの「海辺の修道僧」に若山牧水の「白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」を重ねるなど、その感性もすばらしい。ちょっと詩情に寄り過ぎて、わかりづらい部分もあったけれど。もう少しカラーの図版を増やしてくれたらよかったかな。
2011/10/05
Tetsuharu Hanazaki
表象文化論の小林康夫さんによる”青の美術史”。 青の歴史は、ほぼイコール鉱物ラピスラズリの歴史。 ジョットの青から始まり、シャルダン、フェルメール、セザンヌ、ロスコ、サムフランシス、ポロックを経て....IKBのイヴ・クライン! 35歳で早世した彼で”青の美術史”を帰結させる美しい構成。 絵画作品のみならず、印象派時代の詩人ステファヌ・マラルメの”蒼空”に、東京都立現代美術館の長谷川祐子館長による1992年アナザーワールド展へのフォーカスもまたよい。
2019/09/06
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