鼻行類 (Documenta Historiae Naturalium)
鼻行類 (Documenta Historiae Naturalium) / 感想・レビュー
田氏
エイプリルフールには早いけど、言わずと知れた、著者もガチなら訳者もガチのフェイク論著を読む。かつて人々が初めてゾウやキリン、カモノハシを知った時のような驚きを体験できる、かもしれない。あるいは、実験的なファンタジー小説としても読むことができる。Rhinochilopus musicusと原住民との幻想的な1シーンはクライマックスで、あとがきはエピローグ。あとに続く補遺は、後発の平凡社版では削除されているあたり、蛇足なのかもしれない。しかし、これなら島を脱出して今もどこかで…という希望を感じられたとも思う。
2019/01/07
パラ野
再読、博品社版。鼻で歩くよー。飛ぶよー。跳ぶよー。図版が詳しいです。失われた生物の貴重な文献ですw なんてw 核兵器の実験で滅んだ島嶼部に住む鼻が発達した奇妙な生物の博物誌。(フィクション)真顔でどこまで相手を騙すか、語る時に演技力を問われます。言葉から詩まで、よく作られてる。
2014/08/01
にこちゃん
もう、絶版なの!?沢村凜「ヤンのいた島」角川文庫を読んで、気になって図書館で借りたけど、博品社さんの本が欲しいなぁ。造本が綺麗だし、何より大切な感じがするし、イラストもこっちのほうが好きだ。ダンボハナアルキが気になったから先にそこから読んだけど、こうした生物が遺されるべきだと思った。本当に本当に存在していたのかな。だとしたら、素晴らしいと思う。実際に見たら怖いっていうかもしれないけど、(虫全般苦手)美しいのだろうな神々しいのだろうな。生きているかもしれないのだ。夢のような現実の話。
2015/11/12
ottohseijin
こんな貴重な種(とその研究者たち)を失わせるとは、核実験ゆるすまじ。
2009/10/19
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