日本の名山 別巻1
日本の名山 別巻1 / 感想・レビュー
翔亀
今はなき博品社の「日本の名山」シリーズの一巻(1997年)。丹沢に関する登山記、旅行記、民俗学、森林観察などのアンソロジー。明治時代の大山詣り記や落語から現代の丹沢登山ガイドまで幅広いのが嬉しい。不破哲三の登山記に共産党の山好き精神を知り、柳田國男の秦野紀行に彼の祖先が波多野氏だったことに驚き、岩登りの南博人やアーネスト・サトウの子の武田久吉など日本登山史を彩る人物の文章に喜ぶ。初読のつげ義春やみなみらんぼうも文章うまいじゃんと感心したり、栄光学園の副学長が登山家だったことに成程と思う。
2015/08/30
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