家族のなかの女・男・子ども (斎藤学講演集1) (斎藤学講演集 1)
家族のなかの女・男・子ども (斎藤学講演集1) (斎藤学講演集 1) / 感想・レビュー
ゆう。
2004年初版。嗜癖(アディクション)治療の第一人者である著者の講演とトークセッションがおさめられています。嗜癖とは、適応的にふるまおうとして、それが過ぎて自己破壊的になったものであると定義されています。共依存、アダルトチルドレン、アルコール依存症など様々な依存症、拒食症など、自分の人格を破壊していく行為は、社会や家族などの関係性の中で病いとしてあらわれていることを正しく捉える必要があるのだと思いました。決して自己責任化してはならないと思いました。
2014/12/10
にゃにゃんこ
共依存関係に対してかなり厳しい見方をするなぁと感じつつ、もっともと思う。「私たちはどの人と会っても、その人をコントロールしたくなります。自分を愛するように仕向けたくなります。ほかの人よりも自分に関心を向けてもらえるように振舞ってしまいます。悪く思われないようにしようと心が動きます。これはみな、人をコントロールしようとするわれわれの欲求です。」他人、親・夫・妻・子供へのこんな気持ちがいろいろな病を作り出している事がよくわかります。
2014/05/05
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