性差とは何か―ジェンダー研究と生物学の対話 (学術会議叢書(14)) (学術会議叢書 14)
性差とは何か―ジェンダー研究と生物学の対話 (学術会議叢書(14)) (学術会議叢書 14) / 感想・レビュー
kenitirokikuti
図書館にて。2008年刊行。日本学術会議のシンポジウム本のようである。▲小川眞理子「科学史からみた性差」。近代解剖学の父ヴェサリウスは、ルネサンスの描画技法を用いて解剖図を作らせたが、彼は骨格の男女差を見ていない。…というより、当時はまだガレノスの「ワン・セックス」モデル(男女差は種類の違いでなく、程度の差。女性器は体内に引っ込んだままの男性器と見る)。18世紀になり、セックスの区分が男女それぞれに想定されるようになる。リンネはヒトを哺乳類(ママリア)というカテゴリに入れた。それ以前は四足獣。
2019/04/06
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