はじめて話すけど…―小森収インタビュー集
はじめて話すけど…―小森収インタビュー集 / 感想・レビュー
本木英朗
再々読。やはり法月綸太郎のバークイー論には頭が下がる。どうやって書いたのか、そしてどうやって書かなかったのかなどがよく分かる。ちなみに『第二の銃声』『殺意』『ジャンピング・ジェニイ』はすべて深く立ち入っているため、そこはご注意を。他の作家(各務三郎や和田誠など)も面白かった。これは小森収のインタビュー力がすごいと言える。また10年後辺りに読みたいものだ。
2019/01/06
pulp
初刊行から20年以上経って、この12月に東京創元社の文庫に入る。文庫版には北村薫が追加されるとのこと。しかしインタビュアー小森さんで、法月綸太郎、石上三登志、和田誠に、北村って来ると、どうしても瀬戸川猛資さんを思い出してしまう(この本が出る数年前に逝去。いまだに私は瀬戸川さん的なものを追い求めている)。今回再読して面白かったのは石上さんのミステリ論かな。このひと、自分の中で評価が上がったり、下がったり、上がったり…… その石上さんも、それから和田さんも、もういないのか。あっちで楽しく喋っているのかな?
2023/10/26
坊っちゃん
★★★1/2 2002年刊。インタビュー集。各務三郎、皆川博子、三谷幸喜、法月綸太郎、石上三登志、松岡和子、和田誠。それぞれに人に歴史ありで読み応えあり。しかし中にはアントニー・バークリーについてネチネチと語るだけの不要な人も。その人に続いて登場の石上三登志が、新しいもの(ミステリ)がピンとこないのか、と小森収に聞かれて、「新本格からです。(中略)最初の二、三ページでネタがわかってしまう。」とバッサリ斬ったのは拍手。続いて島田荘司やデクスターへの批判も。(コメント:2019/04/09)
2019/04/09
青縁眼鏡
再読。初読のときは法月倫太郎さんのお話を楽しく読んだ気がするが、今回は松岡和子さんの話が興味深かった。ここ数年お芝居を観る機会が増えたからだろう。そして、皆川博子さん。今からでも皆川博子さんのようになれるかしら。
2009/12/29
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