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光る風

光る風

光る風

作家
山上たつひこ
内田樹
出版社
フリースタイル
発売日
2015-03-30
ISBN
9784939138768
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光る風 / 感想・レビュー

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たまきら

先日この漫画の一編を読む機会がありました。内容に大変驚き、全編を読みたいな…と思っていたら東大島図書館にて遭遇。夢中で読みました。1970年に少年マガジンで連載されていたパラレルワールド感のあるこのSFは、強烈な全体主義への嫌悪に彩られています。戦争が庶民を幸せにすることはない。盲信は身を亡ぼす。誰も幸せになれない辛い話ですが、いまこの漫画を再版した編集者たちを支持します。

2023/09/18

kenitirokikuti

電子版にて読む。過去にちくま文庫版(1997)で読んだのは覚えている。20年前か…。連合赤軍事件の前に描かれたものなので、似てるけど違う感がおもしろい/大規模な破壊のイメージが核の冬(『北斗の拳』)ではなく、関東大震災(本作や『バイオレンスジャック』)。また熱核兵器よりも生物化学兵器に恐怖点が与えられている。コンピュータが装置でなく施設であった頃(『バビル二世』のバベルの塔など)/本書から10年後にはライトHマンガのエスカレーションが始まるのだから、流行の移り変わりは早いなぁ。

2017/11/11

k.kishida

読んだ本に漫画を載せることはないというか、漫画はもう全く読まなくなっているのだがこの作品は別格。軍国主義、全体主義がはびこる近未来の物語である。この作品が発表された1970年より現在の方がはるかにリアリティがある、お上が決めたことには逆らわないというのがこの国に住む大多数の人々のメンタリティなのだから。後はちょっとメディアによるプロパガンダがあれば完璧にやられる。巻末に付された内田樹氏の解説の一節を引用しておこう。「いずれ弾圧される側に自分はいるだろうと直感した人々が『光る風』を手に取ることになる。」

2019/07/09

Natsuhiko Shimanouchi

日本が再び全体主義、軍国主義の道を歩む近未来のディストピアを描いた力作。70年連載当時僕は9才、マガジンは読んでたはずだけど記憶にない。光る風を知ったのは76年中三のとき、当時毎週聞いていたラジオ番組のDJの激推しで出たばかりのソノラマ文庫版を買って読んだのが最初。それから僕の中では影響を受けた非常に重要な作品のひとつ。その光る風が今年、ページ抜け、セリフの改竄を正した完全版で出ることは意義多いと思う。ここに描かれた近未来ってすぐそこにある現代じゃん。久々に再会できて良かったよ。

2015/11/08

水面頼光

Kindle無料版にて。子供の頃に読んで話の内容は忘れたがとても怖かった記憶がある。こんなはなしだったんだ。

2016/04/29

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